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【 終生飼育義務放棄 】飼育放棄の多い犬種をご紹介|そうだ里親になろう

コロナ後、犬の飼育放棄が増えています。

迎える前に犬種の特性を理解し、準備と心構えをお願いします。

人気はあるけど飼うのが難しい(注意が必要)な犬種を徹底解説します。

専門家の意見と実際の飼い主の声をもとに、理由や注意点もまとめました。

犬を迎える際の参考になれば幸いです。

 

飼育放棄の主な理由

 

飼育放棄の主な理由は様々です。

 

・ 人に噛みつつくから
・ 吠えて近隣トラブルになった
・ ペット不可の所に引っ越すから
・ 子供がアレルギーになった
・ 飼い主が病気になった
・ 飼い主が高齢になった
・ 犬が高齢になった
・ 子犬を生んだから
・ 思っていたよりも大きくなってしまったから
・ 思っていたのと何か違う、
・ 仕事、子育て、介護などで余裕がなくなった
・ こんなに医療費などお金が掛かると思っていなかった

 

理由はそれぞれですが、【 全て身勝手な言い訳 】 です。

ペットを飼う飼い主には【 終生飼育義務 】という言葉通りの責任が発生します。

そもそもこのような理由を挙げる人に犬を飼う資格などありませんが、事前の心構えや適正なしつけで防げたこともあるはずです。

このように、すぐに出会える人気犬種にも迎える際に注意点はたくさんあります。

『こんなはずじゃなかった』とならないために各犬種の特性を知っておきましょう。

 

飼育放棄されやすい犬種①: キャバリア・キング・ チャールズ・スパニエル

 

絹のような美しい毛並みと気品あふれる優雅な容姿。

愛情豊かで誰にでも友好的。

性格も穏やかで、物覚えが良く、しつけもしやすい理想の家庭犬とも称されています。

 

飼うのが大変な理由

心臓病の発症率が高く早ければ4~5歳で発症、9歳以上で約3頭に1頭の発症数と言われています。

その他の病気も多く外耳炎、呼吸器疾患、ドライアイ、皮膚病など年間の医療費が他の犬種に比べ高くなる傾向があります。

お手入れが大変で抜け毛が多く毛が細くて絡まりやすいので日ごろのケアが大切です。

目ヤニに耳掃除など顔まわりのケアが大切になります。

また、食いしん坊で肥満は心臓病のリスクを高めることにつながりますので注意が必要です。

 

歴史から見るキャバリアの特性

キャバリアのルーツは古くからイギリス王室で愛された鳥猟犬。

19世紀より可愛い容姿が求められるようになり当時流行していたパグや狆などと交配され鼻が短く改良されました。

しかし、イビキがひどく病弱だったため戻し交配が行われ現在の少し鼻の長い姿に固定されました。

多くの遺伝子疾患は、そんな改良品種の過程で広まってしまったと考えられます。

これは結局私たち人間が行ってきた歴史故の特徴とも言えます。

 

迎える前の心構え

性格の面では誰もが口を揃えて優しくて飼いやすいと言います。

しかし同じくらい語られるのが心臓病による苦労です。

薬による緩和治療のほか外科手術も行えますが次のような心構えが必要となります。

 

・ 正しい知識と意思を持った専門ブリーダーから迎える
・ 病気の知識をつけておく
・ 治療負担を覚悟しておく
・ 定期健診での早期発見
・ 食事・運動管理で太らせない
・ 室温など快適な環境を整える

 

 

飼育放棄されやすい犬種②: ミニチュア・ピンシャー

 

愛称は『ミニピン』。

スマートで凛々しい容姿で、バンビのように軽快に動く可愛らしさとカッコ良さを備えたドイツ原産の小型犬です。

 

飼うのが大変な理由

攻撃性が高く噛み癖が出やすい、しつけが不十分だと人をケガさせる恐れもあります。

気が強く自己主張がハッキリしていて信頼できる主人にしか従わない傾向があります。

警戒心が強く吠えやすいので、見知らぬ人の特に吠えることも。

ご近所トラブルのリスクもあります。

好奇心とジャンプ力で隙間や柵から飛び出すので思わぬ事故やケガに注意が必要です。

 

歴史から見るミニチャ・ピンシャーの特性

ミニチュア・ピンシャーはネズミ捕りや番犬をしていたジャーマン・ピンシャーを小型化した犬種です。

そのため警戒心が強く周囲に敏感に反応します。

追う、吠える、噛むのは犬種本来の特性なのです。

そんな習慣を理解し、人間社会で事故やトラブルなく安心して暮らすために、愛犬を導くことがしつけであり飼い主としての重要な役割となります。

 

迎える前の心構え

・ 噛み癖の対処が重要で、甘噛みの時から噛んではいけないものをきっちり教え噛んでもいい玩具を与える。
・ しつけはプロだけに任せず飼い主自身も行う
・ 一貫性を持ち信頼関係を築くこと
・ 安全な環境つくり、危険な場所に仕切りを作る
・ 高い所に登れないような工夫をする
・ たくさん遊んで運動、スキンシップを充実させる
・ たまに散歩コースを変えて好奇心を満たしてあげる事で、ストレス発散し嚙み癖や吠え癖の軽減につながる

 

飼育放棄されやすい犬種③: アメリカン・コッカー・スパニエル

 

大きな目と長く垂れた耳、ゴージャスな被毛が特徴。

天真爛漫で愛嬌たっぷりの性格も魅力です。

 

飼うのが大変な理由

外耳炎、皮膚病、目の病気、膝蓋骨脱臼、慢性的な肝炎などの病気になりやすいと言われています。

太りやすい体質で、肥満や糖尿病に注意が必要です。

比較的体臭が強い傾向にあります。

繊細なお手入れが必須です。

美しさ維持には手間がかかるため、お手入れを楽しめる人向きの犬種と言えます。

激怒症候群という先天的な脳の疾患がでて突然暴れだしたり攻撃的になる傾向が見られることがあります。

 

激怒症候群とは

アメリカン・コッカースパニエルは、何の前触れもなく突然人や他犬に攻撃的になる激怒症候群を起こしやすい犬種です。

これは先天的な脳の病気であり、しつけの問題ではありません。

突発的なため予防は難しく、抗てんかん薬の投与により治療を行います。

症状がでたら動画に記録し、すぐに獣医師に相談するように備えておきましょう。

 

迎える前の心構え

・ 性格的には陽気で穏やかで人懐っこくとても付き合いやすいとの声が多い
・ 病気のリスクや医療費、日頃のケアに他犬種以上に覚悟が必要
・ 耳や目、皮膚のケアの知識、良質なフードやサプリなどの知識が必要
・ 毎日のブラッシングや定期的なトリミングなど繊細なケアも大切

 

飼育放棄されやすい犬種④: ダックス・フンド

 

短い足でちょこちょこ歩くユニークな姿が愛らしい。

ドイツ原産の胴長犬種。

毛質や毛色も多様で日本では長毛種が人気です。

 

飼うのが大変な理由

吠え癖の傾向があり、よく通る太い声ですので、近隣トラブルのリスクがあります。

噛み癖、気が強く荒い傾向で自己主張、支配欲が強いとも言われています。

掘り癖が特長で、犬種本来の習慣でもあります。

お手入れが比較的大変で、耳や歯の病気は多いと言われています。

食事への執念が強く、拾い食いや誤飲に注意しましょう。

肥満はヘルニアのリスクになります。

 

歴史から見るダックスフンドの特性

ドイツ語でダックスはアナグマ、フントは猟犬を表す通り、元はアナグマの捕まえる手伝いをする狩猟犬でした。

獲物の巣穴に滑り込みやすいように胴長短足になり

猟師に居場所を知らせるためによく通る声を身につけました。

そのため愛らしい容姿と裏腹に体格は筋肉質で活発大きな声でよく吠え、あちこち掘る習慣を今でも持つのです。

それもまた何とも愛らしいではありませんか。

 

毛質によって性格が違う

あくまでも傾向ですが、毛質によって性格差があると言われています。

ロングは温厚で甘えん坊、スムースは活発で遊び好き、ワイアーは気が強く頑固な一面もあると言われています。

 

迎える前の心構え

・ しつけをしっかりする
・ 噛み吠え癖の制御、早めの分離不安症対策を行う
・ 足腰の負担の少ない環境を準備する
  ー ソファーにはスロープ滑らない床を
  ー 抱きかかえるときは水平に
・ 絶対太らせないこと
  ー 運動食事のバランスを考える
  ー 拾い食いをさせない
  ー BCSで肥満度をチェックする
・ 歯磨き、耳掃除、爪切り、校門絞り、ブラッシングなどマメな手入れを欠かさない

 

 

飼育放棄されやすい犬種⑤: 秋田犬

 

風格ある立ち姿に優しい瞳。

信頼に足る主人にのみ厚い忠誠心を注ぐワンオーナードッグとも言われています。

秋田犬は今や日本が誇る世界的な人気犬種です。

 

飼うのが大変な理由

警戒心が非常に強く番犬気質です。

そのため凶暴化しやすく、家族以外に特に厳しいので噛んだら大事故のリスクがあります。

しつけが難しいと言われており、秋田犬を飼育できたら一人前といわれるほど飼育のハードルが高いのも事実です。

大型犬飼育は重労働です。

膨大な運動量に加え、お手入れも必要になります。

介護費用負担は小型犬の数倍掛かると言われています。

『特定犬種』指定で他者に危害を加える恐れが強いとされる犬種となります。

 

歴史から見る秋田犬の特性

ルーツは秋田マタギ犬と呼ばれた熊にも立ち向かう勇敢な山岳熊猟犬です。

闘犬が盛んな時期には、外来のグレートデーンやマスティフとの交雑で大型化が図られました。

1931年天然記念物に指定。

純血種の保存運動が進められ、今日まで本質が守られてきました。

したがって、普段は大人しそうに見えても猟犬・闘犬としての強い警戒心や闘争心を宿すことを忘れてはいけません。

 

特定犬種とは

秋田犬は他者に危害を加える恐れが強い『特定犬種』として届け出が必要な自治体があります。

檻の中で飼育や標識の掲示など、厳守事項が設けられている場合があります。

これは決して凶暴だから気を付けようということではなく、飼い主に対して一般的な高い管理の能力や危機意識が求められるということです。

 

迎える前の心構え

・ 秋田犬の性格を理解し覚悟を持って向き合えるか
・ 約15年大きな体をケアし続ける体力、経済力があるのか
・ 犬にも自分にも厳しくしつけをし、信頼関係を築けるのか

秋田犬を飼うことは簡単ではありません。

しかしながら、きちんと向き合い心を通わせれば、生涯飼い主を信じ寄り添い続けてくれるはずです。

秋田犬は賢く一途で決して裏切らない素晴らしい犬種です。

 

【 終生飼育義務放棄 】飼育放棄の多い犬種をご紹介|そうだ里親になろう

 

最後に、どんな犬も可愛いいからだけでは飼えません。

飼いやすさは飼い主自身の知識や備えで変わります。

その犬種の特性を尊重してあげれる心構えがあれば、きっとあなたもその犬の最良の存在になれるはずです。

 

これから犬を迎えたいあなた、里親になってみませんか。

 

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