犬も人間同様に性格も違います。
そして性格によってストレスに感じる場面や、ストレス解消方法も異なってきます。
今回の記事では犬の性格タイプの簡易診断と、性格別のストレス解消方法をご紹介します。
愛犬の性格タイプ①: 繊細さんタイプ
まずは愛犬の性格を知ることが大切です。
これから犬の代表的な5つの性格タイプをご紹介します。
まずはご自身の愛犬がどの性格タイプに近いか、診断をしてみましょう。
愛犬の性格別タイプ診断の一つ目は【 繊細さん 】タイプです。
繊細さんタイプの特徴はこのようなものです。
【 繊細さんタイプの特徴 】
・ 他の犬が近づくと逃げる
・ 来客があると激しく吠える
・ 新しいおもちゃに警戒する
・ 初めての場所に行くと固まってしまう
愛犬の性格タイプ②: オレ様タイプ
【 オレ様タイプ 】の特徴はこういったものです。
【 オレ様タイプの特徴 】
・ 座っている場所を動かされるとうなる
・ おもちゃを取り上げられると嫌がる
・ 抱っこされると暴れだす
・ 散歩中に自分の行きたい方向に引っ張っていく
愛犬の性格タイプ診断③: 甘えん坊タイプ
犬の中でも小型犬に多く見られる【 甘えん坊タイプ】
甘えん坊タイプはこんな特徴があります。
【 甘えん坊タイプの特徴 】
・ 飼い主さんにずっとくっついている
・ 他人に抱っこされると飼い主さんのところに戻ろうとする
・ ハウスの中からすぐに出たがる
・ おねだりなど飼い主さんへの要求が多い
愛犬の性格タイプ診断④: のんびりやタイプ
四つ目の性格タイプはのんびりやタイプです。
のんびりやタイプはこんな特徴があります。
【 のんびりやタイプの特徴 】
・ 物音がしても動じない
・ 他の犬が吠えてきても騒がない
・ 人によって態度があまり変わらない
・ 初めて行く場所でも普段と変わらない
愛犬の性格タイプ診断⑤: 仲良しタイプ
愛犬の性格タイプ診断の最後は【 仲良しタイプ 】です。
仲良しタイプにはこうした特徴があります。
【 仲良しタイプの特徴 】
・ 遊んでいると興奮しやすい
・ 他の犬を見ると自分から近寄っていく
・ お客さんがくると大喜びで飛びつく
・ 物音がしたらその方向に行こうとする
犬も性格別にストレスのたまり方も違う
犬も性格別にストレスが溜まりやすい場面が違います。
愛犬の感じやすいストレスや性格にあったストレス解消方法を知っておくと、愛犬とのコミュニケーションがよりよいものとなるでしょう。
繊細さんタイプのストレス解消方法
ストレスを感じやすい場面①: 知らない人や犬と会ったとき
繊細さんタイプは知らない人や知らない犬と会うこと自体が怖いため、ストレスにつながりやすいです。
相手に対して過剰に吠えたり直立不動で動かなくなった時はストレスを感じている可能性があります。
急に触られたりすることも苦手です。
ストレスを感じやすい場面②: 外から突然大きな物音がしたとき
犬は人間よりもはるかに聴覚が鋭いため、人間にとっての生活音でも繊細さんタイプにはストレスになることがあります。
雷や車のエンジン音などの突発的な大きな音は激しいストレスになる可能性があります。
ストレスを感じやすい場面③: 生活環境の変化があったとき
引っ越しや部屋の模様替えなど、生活環境が変化することがストレスにつながります。
新しい環境になっても、愛犬の使用しているアイテムは同じものを使うようにしてあげると、ストレスが軽減されます。
ストレス解消方法は飼い主さんの笑顔です
繊細さんタイプのストレスケアは、笑顔で接してあげる事です。
繊細さんタイプは飼い主さんの態度で安心できるかどうかを判断することがあります。
愛犬が恐怖や不安を感じている時に、同調してしまうと余計にその気持ちを増幅させてしまいます。
ストレスを解消してあげるためには、優しく笑顔で『大丈夫だよ』などと声をかけてあげることが大切です。
笑顔で楽しい雰囲気を作ってあげることが繊細さんタイプにとって一番のストレスケアになります。
オレ様タイプのストレス解消方法
ストレスを感じやすい場面①: 自分のペースを乱されたとき
オレ様タイプは自分を強く持っているので、飼い主さんのペースに合わせるのが苦手です。
自分が今やりたいことをストップさせられることに強いストレスを感じます。
ストレスを感じやすい場面②: じっとしないといけないとき
ブラッシングや抱っこなど、飼い主さんから動きを止められることにストレスを感じることがあります。
自分のペースを大切にする性格であるため、意に反したことをされることに強いストレスを感じる傾向にあるようです。
ストレスを感じやすい場面③: 自分の大事なものを取られたとき
このタイプの犬はおもちゃやおやつ、ベッドなど自分の愛着があるものを取られるとストレスを感じます。
もしこうしたものを没収する必要があるならば、愛犬の気を反らしてから取り上げるようにしましょう。
ストレス解消方法は飼い主さんの毅然とした態度
愛犬にストレスを溜まらないようにしてあげることが一番大切なことです。
しかし我慢することを覚えさせることも重要です。
愛犬の要求になんでも応じるのではなく、時には毅然とした態度で接することも必要です。
メリハリの付いた態度で愛犬との信頼関係を構築しましょう。
初めは愛犬も戸惑うかもしれませんが、こうした関係を築くことで結果的にストレスを感じる場面が減ることにつながります。
甘えん坊タイプのストレス解消方法
ストレスを感じやすい場面①: 長時間一人で過ごすとき
甘えん坊タイプはいつも飼い主と一緒にいることを望んでいます。
そのため、飼い主さんが家を留守にして長時間一人で過ごすことにストレスを感じやすいです。
ストレスを感じやすい場面②: かまってもらえないとき
留守番以外にも、同じ空間にいるのに飼い主さんがまったく遊んでくれないとストレスにつながります。
一人で過ごす時間が増えて、飼い主さんとの触れ合いが不足するとイライラしてしまいます。
ストレスを感じやすい場面③: 飼い主さんの期限が悪いとき
甘えん坊タイプは飼い主さんとの関係が近いため、飼い主さんのマイナスな感情も強く受け取ってしまいます。
そのため、飼い主さんが起こっていたり、イライラしていたりすると、その感情が愛犬にも伝わってしまい、ストレスにつながってしまいます。
ストレス解消方法は愛犬の自立心を高めてあげること
甘えん坊タイプは飼い主への依存度が高く、あまりに依存させてしまうと飼い主さんと会えない時間が常に不安になってしまいます。
そのため、愛犬の自立心を高めてあげることが大切になります。
愛犬が飼い主さんといない時間に夢中になれるような環境を作ってあげて、自立心を高めあげましょう。
愛犬にとって大好きなおもちゃを見つけたり、フードを詰めた遊び道具を与えるなど、飼い主と離れている時間も愛犬が楽しく過ごせる環境を整えてあげましょう。
のんびりやタイプのストレス解消方法
ストレスを感じやすい場面①: 生活環境が乱されたとき
のんびりやさんタイプは他の性格タイプに比べストレスが溜まりにくい傾向にあります。
飼い主さんに対する要求も少ないので、飼い主さんが愛犬の欲求に気が付いてあげられないことがあります。
水やフードなどが不足している、暑い・寒い・汚い、などの不快な生活環境はストレスになります。
ストレスを感じやすい場面②: 過度なスキンシップ
のんびりやタイプは穏やかな性格なので、スキンシップもさせてくれます。
しかしあまりにベタベタ触られ過ぎると、ストレスに感じる犬もいます。
撫ですぎたり、抱っこしすぎたりしていないか少し気にしてみましょう。
ストレス解消方法はゆっくり焦らず接してあげること
のんびりやタイプはしつけに時間が掛かる傾向にあります。
しつけに時間が掛かっても、愛犬を叱らないで下さい。
メリハリの付いたしつけで、しっかりとホメながらしつけをしましょう。
ゆっくり焦らず、時間を掛けてコミュニケーションを取ることが大切です。
また過剰なスキンシップも控えて下さい。
のんびりやタイプは自分のペースが大切ですので、愛犬のペースに合わせてコミュニケーションを取るようにするとストレスが掛かりにくくなります。
仲良しタイプのストレス解消方法
ストレスを感じやすい場面①: スキンシップ不足
仲良しタイプは人や犬とのコミュニケーションに喜びを感じます。
そのため、スキンシップなどコミュニケーションが不足するとそれがストレスになります。
犬は好きだけど人間は嫌い、など愛犬の性格によって好みに差もあるため、愛犬の好みを把握してコミュニケーションを取るようにするとよいでしょう。
ストレスを感じやすい場面②: 散歩や遊びが物足りないと感じたとき
仲良しタイプは元気旺盛なため、刺激不足や運動不足にストレスを感じます。
そのため、運動や遊びなどに十分な時間を掛けて、愛犬が物足りなさを感じないようにしてあげましょう。
ストレス解消方法はメリハリの付いたコミュニケーション
仲良しタイプは人や犬を見るとすぐに近寄ろうとするので、相手が嫌がってしまうとトラブルに発展することがあります。
そのため、楽しいコミュニケーションが取れるように、『オスワリ』や『マテ』などのコマンドをしっかりと覚えさえることが大切です。
相手の人間や犬とコミュニケーションをする場合は、こうしたコマンドで愛犬を一旦落ち着かせるとよいでしょう。
また散歩中におもちゃを使ったり、少しハードな運動を取り入れると、ストレス解消につながります。
犬の性格診断とストレス解消方法 まとめ
犬も犬種や個体で性格も随分違います。
愛犬と快適な生活を送るためには、まず愛犬の性格を知ることが大切です。
犬も性格によってストレスに感じるポイントが異なります。
性格タイプ別に感じやすいストレスや、ストレス解消方法を知っておくことで愛犬に無理な負担を掛けないで済みます。
今回の記事では犬の『代表的な』性格についてご紹介しました。
必ずしもこれに当てはまる訳ではありませんし、【 甘えん坊タイプ 】と【 のんびりやタイプ 】の中間などというケースもあります。
愛犬の性格をしっかりと把握することで、楽しい生活を送りましょう。