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愛犬の健康チェック|毎日のお手入れで病気を早期発見する(体拭き&ブラッシング編)

愛犬とのスキンシップや日々のお手入れはとても大切です。

それは愛犬との仲が深まるだけではなく、思わぬ形で病気やケガなどに気づくことがあるからです。

病気やケガを早期発見することができれば、それだけ愛犬に苦痛を与えなくて済みます。

今回は毎日の体拭きやブラッシングで愛犬の病気やケガが発見できたケースをご紹介します。

この記事では病気が発見しやすくなるポイントも知ることができ、愛犬の健康向上につながるでしょう。

 

病気が見つけやすくなる体拭きのコツ

 

愛犬を毎日触ったり、なでたりしている飼い主さんは多いでしょう。

それに加えて、体拭きもしてあげて下さい。

特に毛量が多く、長毛の犬種などは被毛を清潔に保つためにも体拭きをしてあげることは有効です。

体拭きをする時は、白いタオルやシートなど、色が薄い素材を使用しましょう。

目ヤニなどの分泌物の色の変化、出血などに気が付くことができます。

愛犬の全身をタオルでしっかり拭いてあげたら、拭いた後のタオルをよく確認して色の変化や血が出ていないかなどをチェックしてみましょう。

体拭きをする時は、特に足先の汚れやケガに注意をしたいところです。

足先は肉球の腫れ、指の間の炎症などトラブルが多い箇所です。

特に散歩後の足ふきでケガを発見することも多いので、足先は特に注意して拭いてあげるとよいでしょう。

 

【 POINT 】

・ 白いタオルを使用しましょう
・ 足先には特に注意

 

それでは実際に体拭きで発見した病気についてご紹介します。

 

体拭きで分かる犬の病気①: ドライアイ

いつものように目ヤニ拭きをしていると、拭いても拭いても出てくる目ヤニ。

目ヤニの色もいつもよりなんか黒っぽい。

おかしいと思い動物病院を受診したところドライアイだと診断されました。

長時間冷房の近くにいたことで涙の量が減ったことが原因だったようです。

目ヤニは放っておくと細菌が繁殖したり、固まってより取りにくくなるため、こまめに拭いてあげましょう。

目ヤニに色がついていたり、べたっとしたような粘度の場合、炎症など病気の可能性があります。

こうした場合は早めに動物病院を受診することをオススメします。

目ヤニの状態は犬の目の健康状態をチェックするためには大切なポイントです。

 

体拭きで分かる犬の病気②: 脱肛

 

愛犬がウンチをした後、お尻周りを拭こうとすると『ギャンッ!』というすさまじい声で鳴くので驚きました。

お尻を見てみると、赤い袋のようなものが出ており、出血も見られます。

ウンチのたびにいつも気張っていたので、ついに脱肛してしまったようです。

脱肛は下痢気味であったり、便秘などで気張りすぎることで起こります。

まずは日々の食事やサプリなども利用しながら、健康なウンチがでるように腸内環境を整えてあげることが大切になります。

お尻を拭いてあげることで、便の状態やお尻周りの出血などの健康状態をチェックすることができます。

何より愛犬を清潔に保つことができるので、排せつの後のお尻拭きはなるべくしてあげましょう。

 

体拭きで分かる犬の病気③: 包皮炎

いつものように愛犬の陰部を拭いていたところ、ペニスの先から白い膿のようなものが出ていることに気が付きました。

一回拭いても時間が経つとまた同じような白い液体が出ていて、不安になり動物病院を受診したところ『包皮炎』と診断されました。

包皮炎とはペニスの皮の内側におしっこが付着することで細菌が繁殖して化膿してしまう病気です。

中々治りにくく再発もしやすい病気であるため注意が必要です。

最も大切なケアは陰部周辺をいつもきれいにしてあげることです。

陰部周辺は病気になる危険性も高い場所なので、健康状態をチェックするためには欠かせない部分となります。

 

体拭きで分かる犬の病気④: アレルギー性皮膚炎

 

犬の病気で犬種問わずランキング上位に上がる病気、それがアレルギー性の皮膚炎です。

体拭きをしていてお腹のところに赤い湿疹があることに気が付きました。

湿疹は数日たっても治らず、ジュクジュクしだして愛犬がかゆがるようになりました。

治る気配がないため病院を受診すると『アレルギー性皮膚炎』と診断されました。

アレルギー性皮膚炎は画一的な治療方法もなく、原因も様々です。

治療には時間が掛かる可能性が高いため、怪しいと思ったら早めに動物病院を受診しましょう。

犬は健康状態が皮膚に出やすい動物です。

毎日の体拭きで皮膚をチェックすることで、愛犬の健康状態がよく分かります。

 

体拭きで分かる犬の病気⑤: 肉球の傷

散歩後は毎回濡らしたタオルで愛犬の脚を拭いています。

いつものように散歩が終わって脚を拭いていると、血が付いているのを発見しました。

よく見てみると肉球に傷がついていて、そこから出血していました。

愛犬は痛がるそぶりがないため、消毒をして数日間散歩を控えていると自然と傷口がふさがっていました。

このように散歩で肉球が傷つくことがあります。

小さな擦り傷程度であれば自然治癒が見込めますが、明らかに傷口が大きかったり愛犬が痛がるそぶりを見えているのであれば、早めに動物病院を受診して治療しましょう。

肉球好きな愛犬家は毎日愛犬の肉球を触ると思います。

その時に肉球の間やツメなどもチェックすることで、愛犬の足回りの健康状態が分かります。

 

病気が見つけやすくなるブラッシングのコツ

 

次に日々のブラッシングで病気を見つけるためのコツをご紹介します。

まずはコームやピンブラシなど、被毛をかき分けやすいものを使うとおススメです。

スリッカーを使用する飼い主さんもいますが、スリッカーは地肌に当たると皮膚を傷つける可能性があるため、ブラッシングの仕上げに使用することをオススメします。

また、愛犬がドライヤーOKなら冷風のドライヤーを当てながらブラッシングするものオススメです。

長毛種や大型犬などは、ブラシで被毛をかき分けながら皮膚の状態をチェックするのは難しいです。

冷風で毛をかき分けながらブラッシングをすることで愛犬の皮膚の状態をチェックしやすくなります。

皮膚の蒸れも解消できて一石二鳥です。

 

【 POINT 】

・ コームやピンブラシの使用が◎
・ ドライヤーとの併用も効果的です

 

ブラッシングは被毛や皮膚の状態をチェックするためにはとても有効です。
普段あまり目にすることのない部位でも病気のサインが隠れている可能性があります。
それでは、ブラッシングで発見した病気のケースをいくつか見ていきましょう。

 

ブラッシングで分かる犬の病気①: マダニ

愛犬とキャンプに出掛けた翌日にブラッシングをしていると、直径5ミリ位の黒っぽい物体を発見しました。

自力では取れないため、動物病院を受診すると『マダニ』です、という衝撃の診断が。

診断の後、専用の器具を使ってマダニを除去してもらいました。

マダニは自力で取ろうとするとマダニのアゴだけが残ってしまい、その後化膿したりすることがあります。

そのため動物病院で除去されることをオススメします。

マダニやノミに関する記事でも詳しく紹介しています。

 

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ブラッシングで分かる犬の病気②: さいヘルニア

 

ブラッシング中に愛犬のおへそに直径1センチほどのデキモノを発見。

慌てて動物病院に連れて行くと、『さいヘルニア』と診断されました。

 

『さい(臍)ヘルニア』とは

ヘルニアとは、穴から何かが出てくる病気の事をいいます。

この脱出が起こる位置や部位により様々なタイプのヘルニアがあります。

「おへそ」のヘルニアである臍ヘルニアはいわゆる「出べそ」のことです。

臍の部分で腹腔内臓器の一部が皮下に脱出している状態を指します。

引用: アイリスペットどっとコム

 

あまり聞きなれない病名だと思いますが、シーズーなどの犬種に見られるおへその病気です。

様子見で済むこともありますが、穴の大きさによっては内臓の一部がはさまって壊死することもあるため、発見した場合はいずれにせよ動物病院を受診する必要があります。

 

ブラッシングで分かる犬の病気③: ストレス性皮膚炎

ブラッシングの最中に背中に直径3センチほどの脱毛している個所を見つけました。

どうやら生活環境が変わってしまったことがストレスになり、背中を舐め続けたことにより皮膚が炎症を起こしたようです。

このようにストレスが原因で脱毛状態になるまで特定の部位を舐め続けることで引き起こされる皮膚炎は『ストレス性皮膚炎』と呼ばれます。

脱毛の他、ストレスから被毛を食いちぎってパサパサした状態になるケースもあります。

 

愛犬の健康チェック|毎日のお手入れで病気を早期発見する(体拭き&ブラッシング編) まとめ

いかがでしたでしょうか。

犬は基本的に被毛に覆われているため、被毛の状態を確認する、被毛に隠れた皮膚の状態を確認することは健康状態をチェックするうえで非常に重要です。

体を撫でることでも愛犬の健康状態を知ることができますが、体を丁寧に拭いてあげたり日々のブラッシングをすることで病気やケガを早期発見できる可能性があります。

このように愛犬とスキンシップを取りながら健康状態もチェックできると、愛犬との毎日の生活がよりすばらしいものになるはずです。

犬の病気に関する記事はこのようなものもあります。

 

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