噛み癖・マーキング・食糞、愛犬のしつけに関する悩みで多い項目です。
それぞれにしつけの方法があり、原因を知ることが本当の対策になります。
それでも中々クセが治らないとお悩みの飼い主の皆さまへ、噛み癖・マーキング・食糞の防止をサポートするしつけスプレーの作り方をご紹介します。
愛犬に悪影響を与えないような使い方と注意点もお伝えします。
犬が粗相をするのは根本的な原因があります
今回の内容はしつけの補助目的で利用するためにスプレーの作り方をご紹介しますが、根本的な原因は別のところにあるということを覚えておくとよいです。
例えば食糞をする子は、消化不良や愛犬の興味を引くにおいがウンチからすることで思わず食べてしまうことがあります。
そうした場合は食事を見直すことでウンチの質が変わり、愛犬が興味を示さなくなることで食糞が改善されることがあります。
このように、根本的な原因が分かることでしっかりとした対策を行うことが一番望ましいしつけの方法です。
ですが、分かっていても中々うまくいかなくて…..とお悩みの皆さまは以下の内容も参考にして頂ければ幸いです。
噛み癖・マーキング・食糞 目的別のスプレーの種類
スプレーにも色々な種類があり、目的別に応じた使い分けが必要です。
大きく以下のように用途が分かれます。
【 マーキングを防止する 】
・ クエン酸
・ ミョウバン
【 噛み癖や食糞を防止する 】
・ お酢
・ ハッカ油
・ アロマオイル
噛み癖・マーキング・食糞防止スプレーの作り方
マーキング防止スプレーの使い方
マーキング防止スプレーは、犬のおしっこのニオイを消臭する効果があります。
犬は自分のおしっこのニオイが付いている場所に何度もおしっこを繰り返す習性があります。
そこでトイレ以外の場所でおしっこをした場合には、おしっこを十分にふき取った後にスプレーをしましょう。
一度でマーキングが治ることはないですので、何度も繰り返し使用して覚えさせることが必要です。
スプレー頼みでなく、その他のしつけ方法との合わせ技でしつけをしていきましょう。
トイレのしつけに関する記事は本編の最後でご紹介しています。
噛み癖・食糞防止スプレーの使い方
犬は苦みや酸っぱさが苦手です。
そこで、噛んで欲しくない場所やウンチにこうした味がするスプレーを振りかけることで、味覚や嗅覚がイヤと感じる体験をすることで徐々に治っていくと考えられています。
市販のスプレーではビターアップル風味のスプレーが有名です。
マーキング防止スプレーと同じく、一度使用しただけで治ることはありません。
何度も繰り返し使用して、噛んではいけない場所を覚えさせたり、食糞することを止めさせる必要があります。
噛み癖・食糞防止スプレーを使用する時の注意点
噛み癖・食糞防止スプレーを使用する時の注意点は3つあります。
① 噛み癖・食糞防止スプレーに慣れて効果が薄くなる
これはよくあるケースで、犬自体がスプレーの風味に慣れてしまうことで効果が薄くなるということです。
その場合は違う成分のものに変えて試してみてもよいでしょう。
希釈度合いは変えないでください。
② 犬に直接スプレーを噴射しないでください
注意点の2つ目は、スプレーを愛犬に直接振りかけるということです。
スプレーが愛犬の目に入ると当然痛みが生じることになります。
これは結局のところ体罰と同じことなので、やってはいけないことです。
スプレー噴射されたところを舐めるだけでもイヤな経験をするということなので、それ以上直接的にイヤな経験をさせるのはしつけとしてよい方法とは言えません。
また、飼い主がスプレーを噴射する行為を怖いと感じて、飼い主を警戒したり攻撃したりする可能性もゼロではありません。
愛犬との共同生活は信頼関係の上に成り立つものですので、しつけという名目で愛犬にとって害を及ぼすような行動にならないよう注意が必要です。
③ スプレーの成分が愛犬にとってアレルギーや毒になるケース
お酢は犬にとって有害な成分は含まれていないので、比較的安心できるスプレーです。
反面ハッカ油やアロマオイルなどに含まれる成分は、愛犬にとってアレルギーや毒になる場合があります。
本来はパッチテストなどを行ってから使用するのがよいでしょう。
使用にあたっては、かかりつけの獣医師に相談することをオススメします。
噛み癖・マーキング・食糞防止のスプレーは補助的に使用しましょう
スプレー自体は作り方も簡単で手軽に使用することができます。
しかしスプレーだけで愛犬のクセを治すことができるとは断言できず、やはり根本的な原因をしっかりと知ることが大切です。
原因を解決するための直接的な行動を取ることが、しつけとしては一番の近道です。
噛み癖・マーキング・食糞の原因と対策については、別の記事で詳しくご紹介をしているので合わせてご覧下さい。
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