愛犬がトイレを中々覚えてくれない。
覚えたと思っていても、トイレからはみ出したり違う場所でしてしまう。
犬のトイレに関する悩みは多くの飼い主が抱えており、改善にも時間が掛かることが多いです。
今回は主に犬がトイレを中々覚えてくれないという悩みについて、その原因としつけ方法についてご紹介します。
しつけの方法は簡単なものばかりなので、すぐに実践可能です。
愛犬にしっかりとトイレを覚えてもらい、お互い気持ちよく毎日を過ごしましょう。
この記事『トイレを覚えない犬のしつけ方法』で分かること
- 決められた場所でトイレをしない原因
- トイレで排せつをさせるための工夫
- トイレからはみ出てしまうケースにはどのように対処すべきか
- 飼い主が持っておきたい心構え
まずはトイレをする時のしぐさとタイミングを把握しましょう
愛犬にトイレを覚えてもらうために一番初めにすべきことがあります。
それは、トイレをするタイミングとしぐさを知ることです。
トイレの回数や時間帯には個体差がありますが、大体毎日同じようなタイミングでトイレをすることが多いです。
まずは愛犬が毎日どの時間帯にトイレをすることが多いか、私たち飼い主が把握することが大切です。
また、トイレをする直前は一定のサインがあります。
例えばこのようなものです。
・右回り(左回り)にクルクルと回りだす
・(地面の感触を確かめるように)その場を踏み踏みする など・・・
これから、トイレを覚えてくれないケースと対処法についてご紹介します。
トイレと違う場所で排せつするケース
足の感覚でトイレをしている可能性がある
まずトイレの存在を無視して完全に違う場所でしてしまうケースです。
こうした時に、どのような場所でトイレをしているかを観察してみて下さい。
ふわふわしたマットなどの上でトイレをしてしまうケースも多いでしょう。
犬は足の裏の感覚でトイレを覚えてしまうケースがあります。
一度ふわふわした場所でトイレをしてしまうと、その感覚を足で覚えてしまい、同じような場所で粗相をしてしまうことがあります。
散歩などに行っても分かりますが、ふわふわした草の上などを好んで選び、そこにオシッコをする犬がいます。
本当はトイレではないと分かっていても、足の感覚で思わずその場でトイレをしてしまう子もいます。
既におしっこのニオイが付いてしまっている
少し厄介なことは、トイレ以外の場所に既についた自分のオシッコのニオイを覚えてしまうことです。
間違えてトイレをしてしまった場所についたオシッコのニオイからその場所をトイレとして認識することがあります。
このような場合は、誤ってトイレをした場所についたニオイをきれいにふき取っておきましょう。
家じゅうのあちこちにオシッコのニオイが付いてしまうと、ますます正しいトイレの場所が分からなかくなってしまうからです。
トイレのサインを見つけたらトイレに連れていく
正しいトイレの場所を覚えてもらうためには、正しい場所でトイレを成功させる経験を積み重ねること以外にありません。
愛犬のトイレのサインを見つけたら、すぐに正しいトイレの場所に連れて行ってあげましょう。
人間と同じで犬もトイレをしているところを見られたくはないものです。
トイレの場所に連れて行ってあげたら、目線を外して愛犬がトイレをしやすい環境にしてあげてください。
トイレが成功したら、思いっきりホメてあげましょう。
オシッコのニオイが付いたシートをトイレに敷く
トイレではない場所にオシッコをしてしまった場合でも、オシッコのニオイをトイレシートに少しつけて、正しいトイレの場所にシーツを敷いておきましょう。
こうすることで、オシッコのニオイが付いたシートの場所をトイレの場所だと徐々に覚えてくれる可能性があります。
また、オシッコが付いたシートを数枚重ねてもよいでしょう。
その場合にあまりにも使用済みシートを重ねたり、放置のし過ぎには注意して下さいね。
一度で覚えることはないので、根気よく続けていきましょう。
トイレからはみ出してしまう
トイレのサイズを大きくする
トイレの場所は大体覚えていても、トイレからはみ出してしまうケースも多いです。
この場合、まず考えられることはトイレのサイズがワンコの体の大きさに合っていないことがあります。
少なくとも愛犬2頭分が収まるくらいのスペースを用意してあげましょう。
トイレの周りを囲う
トイレの外周やトイレとの境界線の出入りする場所にはみ出てしまうケースも多いです。
この場合は、愛犬がトイレを完全に終えるまで待てず、焦って出てきている可能性があります。
トイレの外周を何かで囲ってあげると、解決することがあります。
この場合は、トイレの出入り口以外を囲ってトイレにしっかりと留まれる環境にしてあげてください。
このシンプルな方法ですが、改善される可能性が高いので試したことのない人はぜひ一度試してみて下さい。
ケージの中のトイレで排せつをしたくないと思っている
ケージの中に生活スペースとトイレを用意している家庭では、ケージの中のシーツにトイレをしてくれないケースがあります。
自分のくつろぐスペースのすぐ近くでトイレをしたくないと思っているのかもしれません。
可能であればケージとは別の場所に独立してトイレを用意して様子を見てみましょう。
トイレシートが汚れている
犬はきれい好きであることが多いです。
トイレシーツは頻繁に替えてあげましょう。
よく観察すれば分かりますが、犬はトイレシートで自分が前にしたオシッコの場所に足を置かないことが多いです。
トイレに足の踏み場がない状態では、そこではトイレをしないこともあります。
トイレの場所は常にきれいにしてあげて、清潔さを保ってあげましょう。
トイレを失敗しても叱らない
トイレを覚えてくれない犬に対してトイレを覚えさせることは、飼い主も根気が必要です。
中々トイレを覚えないからといって、トイレを失敗した愛犬を叱ったりつらく当たることはやめましょう。
また、失敗したトイレの跡を見ても、文句を言ったり過剰に反応することは意識的に避けて下さい。
あなたの反応は愛犬にも伝わります。
ワンコは私たちの思っている以上に人間の感情が伝わる存在です。
怒りや落胆の波動は犬にはとてもよく伝わってしまいます。
粗相したところを見ても、大きな反応をせずにその場所をきれいにしてあげましょう。
犬にトイレを覚えさせるのは、愛犬の努力だけではなく私たちも一緒に取り組むことで成功に近づくのです。
思い切ってトイレの場所を変えてみる
これまでの方法を試してみても改善が見られない場合は、思い切ってトイレの場所を変えてみてもよいでしょう。
トイレの場所は以下のような環境を整えてみて下さい。
・自力で移動ができる場所
・あまりにも目立つ場所は避け、落ち着いて用を足せる環境
・足場が安定していること
・シートは常に新しく清潔であること
成功体験の積み重ねでトイレを覚えさせることはできます
愛犬のトイレで悩んでいるのはあなただけではありません。
ペット保険大手のアニコム社のアンケートによれば、81.9パーセントもの飼い主が愛犬のトイレのしつけに悩んでいることが分かりました。
そのうち、71.5パーセントの飼い主が今回の記事で取り上げている問題に悩んでいることが分かります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
【 ペットのトイレに関する悩み 】
多くの飼い主が愛犬のトイレで悩んでいることがお分かりになると思います。
これだけ多くの人が悩んでいるということは、それだけ改善方法もバラバラだということです。
飼い主であるわたしたちも、長期戦も覚悟するくらいの心づもりで、トイレしつけプロジェクトに取り組みましょう。
愛犬は成功体験を積み重ねることで、必ずトイレを覚えてくれるようになります。
トイレが成功したら思いっきりホメてあげましょう。
おやつなどを使って楽しく覚えてもらうことも有効です。
トイレがちゃんとできたら、ホメてほしくてあなたのそばに近寄ってくるようになれば、楽しくトイレを覚えてきている証拠です。
愛犬にトイレを覚えてもらうためには、
・成功体験を積み重ねさせる
・トイレに成功したら思いっきりホメる
・失敗しても叱らない
・飼い主も長期戦覚悟で根気よく取り組む
トイレを覚えない犬のしつけ方法 まとめ
いかがでしたでしょうか。
愛犬にトイレを覚えてもらうための道のりは長いかもしれません。
しかしそれも楽しみながら取り組んでいけるといいですね。
トイレを失敗する理由と対策をまとめます。
-足の感覚で違う場所をトイレと認識している
-オシッコのニオイが既についた場所をトイレと勘違いしている
-トイレスペースが狭い、汚れている
-ケージの中ではトイレをしたくないと思っている【 トイレを覚えさせる方法 】
-愛犬のトイレのタイミングとサインを覚える
-トイレのサインが出たらトイレに連れていく
-トイレは広さと清潔さを保つ
-成功したら思いっきりホメる
-失敗しても叱らない
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