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本日は山手線の【 ペット飼育可能物件 】についてレポートしたいと思います。
都会だからペット飼育可能な物件がたくさんあるイメージがありますよね。
賃貸物件検索サイトのデータを分析したところ、衝撃の事実が分かりました。
今回の記事では山手線沿線のペット飼育可能な物件をご紹介するとともに、東京23区全体とも照らし合わせながらリアルなペット飼育環境について考察してみたいと思います。
贅沢は言えない?東京の住居事情
筆者も23区在住ですが、もともとは地方都市出身です。
初めて東京で賃貸物件を探した時は、地元との家賃相場の差にかなり面喰いました。
愛犬との引っ越しでしたので当然【 ペット飼育可能 】物件を探すのですが、思っていた間隔よりも随分と少ないんですよね。
23区(特に人気のエリア)は条件のよい空室物件が出ると、その情報が出て1日あればすぐに決まると思った方がよいかもしれません。
流動性も高いのですが、その分の需要が非常に高いため、いわゆる『お宝物件』はその名の通りお宝を探すくらい難しいものです。
特にペット飼育可能物件という条件がつけば、物件を探すのは非常に苦労する可能性があります。
筆者もその内の一人でした。
日本で一番有名な路線? 山手線とは
まず最初に山手線についてご紹介します。
環状線で有名な山手線ですが、いったいどのような路線なのでしょうか。
山手線(やまのてせん)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営する鉄道路線である。
「山手線」には、次の4つの意味合いがある。
路線名称としての「山手線」:東京都港区の品川駅を起点に、渋谷駅、新宿駅、池袋駅を経由して北区の田端駅を結ぶ全長20.6 kmの鉄道路線(幹線)の名称。東海道本線の支線。『鉄道要覧』に記載された山手線の区間でもある。駒込駅と田端駅間の一部区間を除き、ほぼ全線複々線であるが、このうちの埼京線電車、湘南新宿ライン列車や特急列車、貨物列車の走る線路を通称「山手貨物線」と呼ぶ。
運転系統としての「山手線」:上記 1. に東海道本線の一部および東北本線の一部区間を合わせて東京都区部内で環状運転を行う近距離電車の運転系統。実際にはこの運転系統のみが使用する専用の線路があり、それが「山手線」と呼ばれる。
マルスのシステム上の経路表示における「山手線」:上記1.から、代々木駅 – 新宿駅間を除外し、田端駅 – 日暮里駅間を含む(代々木駅 – 新宿駅間は「中央東線」と表示される)。
運賃計算上の「東京山手線内」:東京駅からの営業キロ程が100 km超200 km以内の範囲に所在する駅に発着する乗車券(または1 km超200 km以内の範囲に所在する駅に発着する一部の特別企画乗車券)に表示されることがある運賃計算上の名称。上記2.の区間に加え、環状線内側にある中央本線神田駅 – 代々木駅間および総武本線秋葉原駅 – 御茶ノ水駅間を含む。また、この区間内相互の近距離運賃は区間外よりも低額に設定されている。
今回の調査データは最低限の条件で検索
今回ご紹介する山手線沿線のペット飼育可能物件数の算出に当たっては、最低限の条件設定としました。
条件を付けすぎると本当に物件が限られてくるため参考にならないからです。
具体的には以下の3つの条件に絞っています。
① ペット飼育相談可
これは当然のことですが、ペット飼育可能物件であることです。
ペット飼育不可の物件でペット飼育していることが判明した場合、違約金や即退去などを求められることがあります。
ペット飼育不可の賃貸物件でペット飼育するはやめましょう。
② 一般的な間取り
ペットと一緒に生活するための一般的な間取りを設定しています。
具体的にはこちらの間取りです。
・ 1K
・ 1DK
・ 1LDK
・ 2K
・ 2DK
・ 2LDK
・ 3K
・ 3DK
・ 3LDK
③ 最寄り駅『徒歩10分』以内
最寄り駅から10分圏内としました。
一般的には駅に近い方が物件の価値は高まり、賃貸物件の家賃相場も高くなります。
多くの人が求める駅までの徒歩許容範囲は10分以内と言われているため、この条件を追加しました。
まず東京23区はペット飼育可能物件の数が少ないということを知りましょう
山手線沿線のペット飼育可能な賃貸物件をご紹介する前に、東京23区
以上の条件を元に、不動産検索サイトで有名なアットホーム を利用して調べた結果(2021年3月時点)がこちらです。
東京23区では、229,392件の物件があります。
その内ペット飼育可能物件の数は、『34,354件』です。
この数を聞いてどう思いますか。
筆者個人の間隔では非常に少ないと感じます。
また物件を探すときは、今回検索したようなワンルームから3LDKまでといった検索は普通しませんよね。
ワンルームや1K、1LDKと2LDK、3LDKといった検索の仕方をするはずです。
そうなると、23区全体で検索しても、自分が住みたい間取りのペット飼育可能な賃貸物件数はこの数字の三分の一程度にはなるということです。
全体の割合で言うと、東京23区のペット飼育可能な賃貸物件数は、全体の15パーセントとなりました。
100件の物件の内、たったの15件しかペット飼育可能物件ではないということです。
東京23区は単身世帯も多く、ペット飼育の需要は非常に高い都市です。
コロナの影響もあってペット飼育の需要はさらに増えていると言われています。
そうした事情も考えると、15パーセントという数字はペット飼育の需要に追い付いていないと考えてしまいます。
稀少価値の高い【 ペット飼育可能物件 】ですが、区によってもその割合に差があります。
それを表したデータがこちらです。
東京23区 ペット飼育可能な賃貸物件 ランキング
東京23区の中でペット飼育可能物件の割合が一番高い区は、中央区(31.5%)でした。
中央区が東京23区内でペットの住まいという観点では最もペットフレンドリーな街であると言ってよいでしょう。
続いて第2位は江東区(28.9%)、第3位は千代田区(26.5%)第4位は墨田区(25.3%)、第5位は港区(24.3%)、第6位は台東区(23.2%)でした。
何と中央区のみが唯一の30パーセント越えでした。
20パーセント台が江東区、千代田区、墨田区、港区、台東区の5区です。
10パーセント台が新宿区、目黒区、品川区、文京区、大田区、渋谷区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区の計11区です。
一桁パーセント台は、世田谷区、中野区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区の6区という結果でした。
江戸川区は23区の中でも家賃相場が安く、ファミリー世帯も数多く居住している区です。
今回の調査条件で算出された全体の物件数は10,419件に対し、ペット飼育可能な物件数は397件(3.8%)で23区の中でもっとも割合が低い区という結果になりました。
葛西臨海公園などのペット同伴可能な大型公園やドッグカフェも結構ある街なのですが、意外な結果に驚いています。
山手線沿線のペット飼育可能な賃貸物件
山手線は現在全部で駅の数は30駅となっております。
路線図はこちらです。
それでは実際に物件数を見ていきましょう。
先ほどのペット検索条件を元に検索をした結果、山手線沿線のワンルーム~3LDK、駅まで徒歩10分以内の賃貸物件数は全体で25,167件となりました。
このうちペット飼育可能な物件は4,931件で全体の19.6パーセントでした。
・ 上記内ペット飼育可能な物件数(割合): 4,931件(19.6パーセント)
それでは具体的にどこの駅がペット飼育可能な賃貸物件が多いのでしょうか。
山手線沿線のペット飼育可能な賃貸物件ランキング
今回は全体の物件数ではなく、全体に占めるペット飼育可能な物件の割合が高い駅についてランキングしました。
上位は意外な駅で占められています。
山手線沿線ペット飼育可能物件割合ランキング
1位: 秋葉原駅(37.2パーセント)
2位: 御徒町駅(35.7パーセント)
3位: 上野駅(32.5パーセント)
4位: 新橋駅(30.4パーセント)
5位: 浜松町駅(29.2パーセント)
山手線沿線のペット飼育可能な賃貸物件ランキングの第1位は秋葉原駅(37.2パーセント)でした。
これは調べてみて大変驚きました。
割合も37.2パーセントと40パーセントに近い数字ということで驚異的です。
その他第2位の御徒町駅(35.7パーセント)、第3位の上野駅(32.5パーセント)、第4位の新橋駅(30.4パーセント)までずらりと30パーセント台の駅で揃いました。
それとは反対に、山手線沿線でペット飼育可能な賃貸物件の割合が低い駅はどの駅でしょうか。
山手線沿線ペット飼育可能物件割合ランキング(低い順)
1位: 目白駅(5.5パーセント)
2位: 有楽町駅(5.9パーセント)
3位: 大久保駅(7.2パーセント)
4位: 日暮里駅(8.7パーセント)
5位: 新宿駅(10.0パーセント)
ちなみに、冒頭にご紹介した東京23区全体のデータと比べてみた場合はどのような傾向があるのでしょうか。
東京23区 vs 山手線 ペット飼育可能な賃貸物件はどちらが多いか
先ほどのデータを元に、東京23区と山手線のペット飼育可能な賃貸物件について特徴を見てみました。
まずは上記の山手線のデータです。
駅徒歩10分圏内でワンルーム~3LDKまでの物件総数は25,167件、その内ペット飼育可能物件は4,931件で割合は19.6パーセントという結果になっています。
次に東京23区全体のデータを見てみましょう。
駅徒歩10分圏内でワンルーム~3LDKまでの物件総数は229,392件、その内ペット飼育可能物件は34,354件で割合は15.0パーセントという結果になっています。
ペット飼育可能物件の全体の割合で比較すると、山手線沿線(19.6パーセント)の方が東京都23区全体(15.0パーセント)よりも4.6パーセント高いということが分かりました。
山手線は東京都心部の主要な場所に駅があり、23区と言えども都心部に近い方がペット飼育可能な物件が多いということができそうです。
とはいえ、有楽町駅(5.9パーセント)や東京駅(11.0パーセント)のような駅は都心ですが、居住エリアではないため物件の絶対数も圧倒的に少ないです。
視点を変えて特に東京都23区のデータであれば、ペット飼育可能な物件が30パーセントを超えているエリアは中央区(31.5パーセント)の1区のみです。
区と駅を比べることはできませんが、山手線沿線でペット飼育可能な物件の割合が30パーセントを超えている駅は、秋葉原駅(37.2パーセント:千代田区)、御徒町駅(35.7パーセント:台東区)、上野駅(32.5パーセント:台東区)、新橋駅(30.4パーセント:港区)、となっています。
山手線沿線エリアは家賃も高く、ファミリー世帯は23区全体と比べても比率が下がるため、ワンルームや1Kなどの一人暮らし世帯用のマンションも多くあります。
比較的新しい都心の物件はワンルームマンションも多く、ペット飼育可能な条件の物件も増えてきました。
コロナ禍のペット需要の高さも相まって、山手線沿線のペット飼育可能な賃貸物件の割合も増加傾向にあるのかもしれません。
ペット飼育可能な賃貸物件は家賃相場も上がります
ペット飼育可能な賃貸物件は周辺のペット飼育不可の同レベルの物件に比べて、家賃が割高なケースがほとんどです。
それは、ペット飼育可能な賃貸物件自体が稀少価値を持っていること、ペット飼育可能な物件はそうで得ない物件に比べリスク(近隣トラブル、清掃、原状回復など)が上がるからだと言われています。
最近の新築マンションはペット飼育可能な条件である物件も増えてきましたが、ペット愛好家の需要を完璧に捉えられているとは言えません。
特に都心のワンルームなどであれば、2~4年で転居することが一般的なので、ペット飼育可能な条件を付けると現状回復などのリスクが上がります。
そのため、ペット飼育可能な賃貸物件は周辺家賃相場よりも高い金額設定になる傾向があります。
また敷金も通常よりもプラス1ヶ月、猫であれば2ヶ月分収めるという条件になっていることもザラです。
山手線のペット飼育可能な賃貸物件ランキング まとめ
いかがでしたでしょうか。
山手線沿線であっても、制約条件をほとんどつけなくてもペット飼育可能な賃貸物件は20パーセントを下回っていることが分かりました。
日本の都心部でもペット共生ができる賃貸物件は全体の2割くらいしかないということですね。
東京は良い物件は本当に即借り手が決まるため、愛犬や愛猫と引っ越しをする場合にはかなり時間を掛けて探すことになると思います。
本来であれば築年数や風呂・トイレ別、オートロックや2階以上、などの条件が加わると思います。
条件が加われば加わるほど物件探しの難易度が上がるため、100件に1件しか希望物件が見つからないということが容易に起きます。
転居は計画的に進めていきましょう。
他の路線についても、同様の調査結果を記事にしていきたいと思います。
東京23区のペット飼育可能な賃貸物件ランキングはこちらです。
■ 【 衝撃の少なさ 】東京23区のペット飼育可能な賃貸物件ランキング
当サイトではペットと楽しく暮らせるための情報を発信しており、『住まい』に関する情報も発信しています。 本日は東京23区の【 ペット飼育可能物件 】についてレポートしたいと思います。 都会だからペット飼育可能な物件がたくさんあるイ[…]