人間も犬も、いずれ訪れる『シニア期』。
今の時代もはやシニア期になってからの方が犬の人生は長くなっています。
愛犬がシニア期に入ってからこそがパートナーシップの本番。
さて、飼い主さんはどのように接すればよいでしょうか。
今回は接し方の基本をお伝えします。
基本の『見て話しをする』
犬は年をとると不安な気分になりがちです。
そんな時は飼い主さんが優しく笑顔で話しかけることで安心感を得ることができます。
その時はしっかりと目を見つめてから声を掛けてあげましょう。
早口や怒鳴り声はNG。
かえって愛犬の不安を助長することになりかねません。
視力や聴力が落ちた愛犬には、ゆっくりと触りながら耳元で話掛けるとよいでしょう。
ご飯にしようか、散歩に行こうか、お手入れしようかなど、これからの行動を起こす前に話掛けてから実行すると愛犬も何となく理解しているものです。
シニア期の基本的な過ごし方は、何より安心安全な環境と精神状態です。
落ち着いてゆっくりと過ごせるようにしましょう。
また、愛犬から飼い主さんを見つめてきたら、無視せずにしっかりと見つめ返して声を掛けてあげましょう。
基本の『触れる』
シニア期になると視力・聴覚・嗅覚など、色々な感覚が低下してきます。
そうしたことから不安感につながることも。
そんなシニア犬には触ってあげることは何よりの安心感につながるでしょう。
触る前には優しく声を掛けて、愛犬の嫌がらない場所からゆっくりと撫でてあげましょう。
触るときも声を掛けながら、肩、背中、胸、お腹など全身を撫でてみて下さい。
この『触る』という行為は愛犬とのコミュニケーションが取れるだけでなく、時にケガや病気の発見にもつながる大切な行為でもあります。
また、マッサージをしてあげることもとても効果的です。
マッサージをしてこわばった身体をほぐしてあげましょう。
きっと愛犬の健康レベルもあがることでしょう。
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基本の『立つ』
寝たきり状態になると人間も犬も一気に老けてしまいます。
なるべく自力で立てる期間を長く保つのが、シニア期の大切な健康管理の一つです。
犬は後ろ足から弱くなりやすく、その点を意識して意識的に立つ機会を作ってあげましょう。
例えば日中は室内で呼び戻したり、”立って歩く”機会を増やしましょう。
シニア期になると若い時に比べて寝る時間も増える傾向にありますが、寝てばかりいると筋力や体力も落ちます。
適度に呼んで起こしたり、軽い運動を兼ねた遊びをするなど、毎日の生活に”立つ”を取り入れましょう。
また、愛犬が望むならできるだけ散歩に連れていきましょう。
長時間散歩させる必要はありません。
散歩でおすすめなのは『上り坂』をルートに加えること。
上り坂を歩くことで後ろ足に負荷がかかりよい筋肉トレーニングになります。
焦らずゆっくりでいいので、上り坂散歩コースを愛犬と一緒に歩いてみてはいかがでしょう。
ご飯の時も”立つ”を取り入れてみるのも効果的です。
床には滑り止めマットを敷き、愛犬が立って食事をとれるようにフードボウルはある程度高さがあるものを用意して下さい。
経って食事をすることで足腰のトレーニングにもなります。
愛犬がうまく立てない場合は飼い主さんが腰回りをサポートして立った状態をキープしてみて下さい。
【 ずっと健康でいるための 】シニア犬との付き合い方 まとめ
いかがでしたでしょうか。
シニア期からが犬生の本番です。
毎日健康で少しでも長く生きることができるように、まずは日々の生活の不安を和らげたり、足腰の健康を維持するための工夫をしてみて下さい。
一つ一つの行動は小さなことでも、積み重ねれば大きな効果になります。
飼い主さんも愛犬も負担にならない程度に、まずは出来る範囲から適度に取り入れてみて下さい。