ワンコライフが1000倍楽しくなるメディア【 ワンだふるライフ 】

犬の足腰の弱り度とサポート方法

犬も年齢の経過とともに、足腰に変化が見られます。

足腰の健康は健康寿命に繋がるため、飼い主としてはできるだけケアをしてあげたいものです。

この記事では、犬の足腰の変化の具合とサポート方法についてご紹介します。

 

犬の足腰の変化のレベルについて

 

まずは年齢別の足腰の変化についてご紹介します。

情報はあくまで参考で、全ての犬に当てはまるわけではありません。

 

レベル① 足腰の変化

小・中型犬: 10歳~
大型犬: 8歳~✅ 立ったり歩いたりできるが、以前ほどの動きのキレが見られない
✅ 段差やジャンプすることに少し抵抗感がある
✅ 伸び縮みのしぐさをしなくなる

 

レベル② 後ろ足の衰え

小・中型犬: 13歳~
大型犬: 11歳~✅ 太もも・腰回りが細くなる、腰やしっぽが下がり気味になる
✅ 立ち上がりや歩き方など、動作全般がゆっくりになる
✅ 平坦な場所でつまづくことがある

 

レベル③ 前足にも変化が出始める

小・中型犬: 15歳~
大型犬: 12歳~✅ 腰回りが大きくくびれ、おしり・背中が骨ばってくる
✅ 足を不自然に突っ張ったり、四肢を正しい姿勢に保ちづらくなる
✅ 補助なしでは立ったり歩いたりすることが難しくなる

 

レベル④ 寝たきり

小・中型犬: 16歳~
大型犬: 13歳~✅ 介助しても自分の足で立つことができない
✅ 体幹がしっかりしていると、ふせの状態で頭を起こすことができる
✅ 体幹が弱いと横向きになって寝ている姿勢になる

 

次にそれぞれのレベルごとサポート方法をご紹介します。

 

歩行のサポート

 

レベル①

散歩は短めの時間に分け、回数を増やしましょう。

筋力を維持するために、平坦な道だけではなく、多少の坂道を歩いたりするなど、適度な刺激を与えるとよいです。

また、室内では生活範囲に絨毯やマットを敷くことが効果的です。

 

レベル②

持ち手つきのハーネスをつけて散歩することで、転倒やふらふらを防ぐことができます。

靴や滑り止めグッズなども組み合わせて使うことで、踏ん張りやすく、足腰への負担も軽減されます。

車椅子に乗せて歩かせることで、後ろ足の筋肉トレーニングにもなります。

 

レベル③

介助ハーネスを付けて散歩することで、愛犬の歩行全般をサポートすることができます。

車椅子に乗せての歩行も継続するとよいです。

車椅子に乗せることで愛犬が歩かなくなるのではというイメージをお持ちの方もいると思いますが、むしろその逆で、自分から積極的に歩こうとする傾向が見られます。

車椅子をうまく使うことで、愛犬の筋肉トレーニングにもなるのでオススメです。

 

レベル④

歩行ができなくても、カートに乗せたり抱っこして外を散歩してみましょう。

外に出ることでよい気分転換になるので、ぜひ一緒に散歩して下さい。

芝生の上などでサポートして立つ練習をするのも程よい刺激になり、有効です。

また、車椅子や姿勢保持クッションに乗せて立たせることで愛犬の体幹強化にもつながります。

トイレのサポート

 

レベル①&②

排泄中に動きやすくなるため、体がシートからはみ出て上手に排泄することが難しくなることがあります。

トイレシートはこれまでの倍以上に広げてあげることで、排泄の失敗を防ぐことができます。

また、トイレを複数設置することで、トイレに間に合わない、頻尿対策にもなります。

 

レベル③

足腰が衰えても、立って自分で排泄したいと思う犬はおおいものです。

愛犬が排泄したそうにすると、そっと腰を支えてあげましょう。

メスの場合は腰を支え、しっぽを上に持ち上げてあげましょう。

オス場合は身体の後ろから内股部分を両手で支えてあげて下さい。

 

レベル④

おむつやうんち袋付きのおむつを履かせてあげましょう。

身体を支えながらの排泄が困難になると、排泄の度に体が排泄物で汚れないように、おむつやうんちをッキャッチすることができる袋付きのおむつなどを活用しましょう。

また、人用の尿漏れパッドを陰部の近くに充ててあげることも有効です。

おむつを外したい時や、愛犬が寝返りを打てない場合は陰部に尿漏れパッドを当ててオシッコを吸収するとよいでしょう。

下にはトイレシートを敷いておくと、汚れ対策にもなります。

 

食事のサポート

 

レベル①&②

フードボウル台を使って頭の高さにボウルを合わせることで足腰への負担を大きく減らすことができます。

ボウル台の周辺には滑り止めシートを敷いてあげると尚良しです。

食事中に後ろ足がおぼつかないようであれば、腰の辺りを優しく支えてあげましょう。

この時お腹周りを支えると食事の負担になるため、足腰部分を支えて食べやすい姿勢を維持してあげると愛犬も食事がしやすくなります。

 

レベル③

車椅子に乗せて立った姿勢で食べさせると、足腰の負担が軽減されます。

頭が下がらないようにフードボウル台も兼用して、体に負担が掛からない立ち姿勢で食事が摂れるようにしてあげましょう。

愛犬が立ち姿勢を維持するのが難しいのであれば、オスワリさせて食べさせてもよいです。

この時、愛犬を壁と飼い主さんの間に挟む形で座らせれば、体のふらつきを防ぐので、決まった姿勢で食事がしやすくなります。

 

レベル④

レベル③と同様、車椅子+フードボウル台の組み合わせで食べることができるのなら、立ち姿勢を維持して食事を与えるようにしましょう。

立てないけど頭を起こせるなら、フセの姿勢で食べさせてもよいでしょう。

愛犬の顔の下にボウルを置いて自分で食べさせるか、スプーンなどで口元までご飯を持って行って食べさせます。

あるいは愛犬の上半身を飼い主さんの膝や太ももに乗せて、上半身を起こして食べさせることもできます。

その時も同様に、愛犬の口元にボウルを持って行って自力で食べさせるか、飼い主さんがスプーンで食事を口元まで運んであげると食事がしやすくなります。

 

犬の足腰の弱り度とサポート方法 まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

犬も年を重ねると足腰は弱くなります。

まずは若いうちにしっかりと散歩・運動などで筋力をつけ、シニアになり、徐々に足腰が弱ってきた時には、愛犬の状態に合わせてしっかりとサポートをしてあげたいものです。

愛犬のサポートは時に大変かもしれませんが、お世話をさせてもらえる喜びもあります。

愛犬が生きていてくれることに感謝しつつ、気持ちよく過ごせるためのサポート方法を心得ておきましょう。

 

最新情報をチェックしよう!