これからペットを飼うことを検討されている方へ、保護犬・保護猫をぜひ選択肢に入れて下さい。
今回は保護犬・保護猫の里親になるためには、動物愛護団体が主催する【 譲渡会 】に参加することをオススメしたい理由を紹介します。
さらに保護犬・保護猫の里親になるための心構えについてもお伝えします。
保護犬・保護猫の譲渡会に参加して里親になるまでの流れ
保護犬や保護猫の譲渡会にはどのように参加すればよいでしょうか。
参加はとっても簡単で、環境省のホームページや譲渡会の情報をインターネットで検索すればたくさん出てきます。
『福岡 保護犬 カフェ』
このように検索すると、譲渡会を行っているホームページがたくさん出てきます。
最近はカフェ形式で、コーヒーやお茶を飲みながら里親募集の子たちと触れ合うことができる譲渡会もあり、おススメです。
1回で里親になれることもありますが、何度も足しげく通いながら相性のよい子との出会いを探している里親になりたい人もいます。
譲渡会に参加してから、里親になるまでの流れは大きくこのようなものです。
まず、譲渡会に参加をしてみましょう。
譲渡会には気軽に参加できます。
一度きりだと思わず何度でも参加できますので、まずは参加をしてみて下さい。
譲渡会に参加して、スタッフの方に希望する条件を伝えると、マッチングを行ってくれます。
マッチングされた子の特徴を教えてもらい、お互いに相性に問題がなさそうであればトライアル期間に入ります。
トライアルとは、保護犬・保護猫と実際に生活をしてみて、これから終生お付き合いができそうかどうかをお互いに確かめるための共同生活期間です。
概ね1週間~2週間前後の期間が設けられます。
スタッフさんが譲渡希望者の家まで保護犬・保護猫を届けます。
そこで実際の生活環境の確認やアドバイスを行ってくれます。
スタッフさんがトライアルに問題がないと判断したら、トライアル開始となります。
トライアル期間を経て、これから一緒に生活することができそうであれば、講習を受講した後に譲渡契約書を結びます。
最後にマイクロチップの登録とワクチン接種を受けると譲渡の完了です。
保護犬・保護猫の譲渡会は色々な特徴がある
保護犬・保護猫の譲渡会は色々な団体が主催しているものに参加することをオススメします。
譲渡会は開催する団体によってかなり特徴に差があるからです。
例えばこのような特徴があります。
譲渡会の特徴① 保護している犬種・猫種の幅が広い(狭い)
保護団体も、保護先の犬・猫の種類が特定であること、またはその逆でまんべんなく受け入れていることがあります。
例えばダックスフントの保護に特化しているようなケースです。
保護団体が保護犬・保護猫を引き取る相手先によって、特定の種類が集まったりすることがあります。
譲渡会によってかなり開きがあるので、こうした差を感じることも譲渡会に参加する楽しみでもあります。
譲渡会の特徴② 年齢層にかたよりがある
これも①の理由と同じなのですが、保護犬・保護猫の引き取り先により、年齢層にかたよりが見られるケースがあります。
ブリーダーからペットショップや個人に販売ができないと判断された子を引き取ることが多い団体には、子犬や子猫が集まる傾向があります。
ブリーダーで出産を数回経験して引退する犬や猫を引き取ることが多い団体は、3歳~4歳の子が集まるケースが多いです。
保護される犬・猫にも色々な背景があることがお分かりになるでしょう。
譲渡会の特徴③ トライアルの有無や譲渡条件の違い
譲渡会のメリットはトライアルができることでもあるのですが、トライアル期間を設けない団体もあります。
また、譲渡に関する条件面も保護団体によって異なっていることが多いのです。
里親になりたいと思っても譲渡条件を満たせないため、あきらめざるを得なかったというケースも実際はかなり多いです。
特に高齢の子、持病や健康面に問題がある子をたくさん保護している団体は、譲渡条件も厳しいことが多いです。
命を預かっているのですから自然な事ではありますが、譲渡の条件は団体によりかなりの差があることを覚えておくとよいでしょう。
譲渡条件にスポットを当てた記事もあります。
保護犬の里親になりたいと考えている人向けの記事となります。 保護犬の里親募集をしている団体は全国にたくさんありますが、譲渡時の条件が非常に厳しいと感じている人も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、保護犬の里親になるための[…]
譲渡会で保護犬・保護猫を探すメリット
譲渡会に参加して保護犬・保護猫を探すメリットはたくさんあります。
里親になるために譲渡会に参加することは、このようによいことが盛りだくさんです。
譲渡会のメリット① 保護犬・保護猫と実際に触れ合える
何といっても保護犬・保護猫たちとリアルに触れ合えることは、譲渡会に参加することの最大のメリットといってよいでしょう。
写真で見るのと実際に見て触れるのでは全然違います。
実物の大きさや肌触り、性格などを目の当たりにすることで、印象が大きく変わること間違いなしです。
思いがけずあなたの元に駆け寄ってくるワンコやネコちゃんがいたら、一気に心を奪われることもあるかもしれません。
譲渡会のメリット② 好みの条件以外でも魅力的な子に会える
保護犬・保護猫の里親になりたいと思っている人は、色々な希望条件があるでしょう。
特定の種類がいいとか、2歳未満の子がいい、という条件です。
その気持ちはよく分かります。
しかし譲渡会に実際に足を運んでみると、様々な子たちが居てとても楽しいです。
チワワの里親にしかなりたくない、と思っていても美しくて人懐っこいイタリアングレーハウンドちゃんと運命の出会いがあることも。
個人的には譲渡会に参加する最大のメリットは、こうした【 予想外の出会い 】だとお伝えしたいです。
予め保護団体のサイトで好みの子の写真を確認して譲渡会に参加しても、その子とたくさん触れ合えないこともあります。
なぜなら自分が気になった子は他の里親候補から見ても気になることが多いからです。
人気がある子はたくさんの参加者と触れ合うことになります。
お目当ての子に触れ会えなくても、譲渡会場にはよい意味で予想を裏切ってくれる魅力的な子がたくさんいるはずです。
お目当ての子に実際に会えることに加え、期待していなかった出会いや発見があることは譲渡会に参加する非常に大きなメリットとであると断言できます。
譲渡会のメリット③ 保護犬・保護猫たちの正確な情報を知ることができる
保護団体で働いているスタッフさんたちは、ボランティアメンバーで結成されていることがほとんどです。
有志の方たちなので、保護した子たちに対しての思いは強く、里親が見つかるまでは保護犬・保護猫たちと一緒に生活していることも多いのです。
譲渡会に参加することで、スタッフさんたちから保護犬・保護猫たちの性格や普段の様子、好みの食べ物など様々な情報を得ることができます。
こうした情報は信頼できる情報ばかりですので、安心して里親になるための検討材料になります。
里親になった後に、こんなはずではなかったと後悔しないためには、譲渡会のスタッフの方から様々な情報を得ることが大切です。
譲渡会のメリット④ 里親になったあとも飼育の相談に乗ってくれる
譲渡会経由で里親になった方はよくお分かりだと思いますが、譲渡が終わったからといって保護団体と縁が切れるわけではありません。
定期的に健康状態を伝えたり、生活や飼育のためのアドバイスを貰うことも可能です。
保護犬・保護猫の里親になるのが初めてだという方は、譲渡会経由での里親案件がおススメです。
譲渡会のメリット⑤ トラブルが比較的少ない
先ほど保護団体によって譲渡条件が厳しいこともあるという事をお伝えしました。
しかし、それなりの譲渡条件を定めているところは、保護環境もしっかりしていることが多いです。
団体としての譲渡契約、譲渡を行った後のアフターサポートも手厚く対応してくれるところも多いので、トラブルが比較的少ないと言えます。
個人やインターネット経由の里親募集案件は、申し込みから譲渡契約まで全て個人間でのやり取りになります。
個人間の取引は、お互いの認識にズレがないように特に注意が必要です。
個人間取引が不安だという方は、保護団体の譲渡会に参加する方法をオススメします。
保護犬・保護猫の譲渡会に参加する時の注意点
反対に、保護犬・保護猫の譲渡会に参加するデメリットはあるのでしょうか。
基本的にデメリットで挙げられるようなことはありませんが、少し気を付けておいた方がよいことはあります。
譲渡会に参加する時の注意点① 早めの時間帯に参加する
譲渡会は開催直後から参加することをオススメします。
なぜなら、譲渡会は開催時間が経過するほど里親が決まっていくからです。
当然人気のある子はすぐに決まってしまいます。
譲渡会開催から数分で決まることもよくあることを覚えておいて下さい。
譲渡会は思っている以上に人気があるのです。
譲渡会に参加する時の注意点② 里親になる目的意識を持って参加しましょう
譲渡会を運営するスタッフさんたちは基本的に多忙です。
保護団体の目的は、動物たちにステキな里親が見つかることです。
ですから、里親になりたいと強く思っている人、里親としての条件を満たしている人たちから優先的にケアすることになります。
ネコカフェに行くような感覚で譲渡会に参加すると、保護犬・保護猫たちとしっかり触れ合う事ができません。
また、スタッフさんたちともうまくコミュニケーションが取れず、徒労に終わってしまうこともあります。
そのため、里親になるための希望条件などはある程度明確にして参加されることをオススメします。
譲渡会に参加する時の注意点③ 譲渡条件が厳しい
保護団体によっては譲渡条件が非常に厳しいところがあります。
それだけ管理体制がしっかりしていることの裏返しでもあるわけですが、譲渡条件については譲渡会参加前に確認しておくことをオススメします。
保護犬の里親になりたいと考えている人向けの記事となります。 保護犬の里親募集をしている団体は全国にたくさんありますが、譲渡時の条件が非常に厳しいと感じている人も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、保護犬の里親になるための[…]
里親の心構えについて
保護犬・保護猫の里親になることは、子供の親になることと同じです。
彼ら・彼女たちは人間よりも寿命が短いし、自力でお金を稼いだり食事を作ることもできません。
ですが愛らしさは誰にも負けません。
そんな子供たちの里親になるために、覚えておいて頂きたい心構えがあります
里親の心構え① 最期までお世話をする(終生飼育)
保護犬・保護猫たちは決して不幸ではありませんが、寂しい経験をしてきた子たちもたくさんいます。
彼ら・彼女たちから見ると、里親さんとの生活は『やっと手に入れた安住の地』なのです。
彼ら・彼女たちがこの先安心して生きていけるよう、最後の最期までお世話するという終生飼育の精神を忘れないでください。
里親の心構え② じっくりと時間を掛けてお互い良い関係を築きましょう
特に成犬になってから里親さんと生活を始めた子は、新しい生活環境にはすぐ順応できないものです。
里親の皆さんは、里親になった翌日から毎日とっても良好な関係が始まると期待するかもしれません。
しかし、保護犬・保護猫たちと仲良くなるためには、じっくり時間を掛けることも必要です。
睡眠や食事、トイレなどのしつけには特に時間を要することは覚悟しておきましょう。
時間が掛かった分、一度良い関係が築けると固い絆になることは間違いありません。
里親の心構え③ 飼育にかかるお金はしっかり確保しましょう
保護犬や保護猫を受け入れるときは、大体5~6万円は掛かります。
それに毎月の食費や飼育のためにかかる費用も安くて数千円~1万円程度は掛かります。
突発的に病院に連れていく必要があることも。
ペットの医療費は基本的には自費となります。
経済的に余裕がない人は、動物を飼育することはできません。
保護犬・保護猫を受け入れるためには、まず里親が安定していることが大切です。
譲渡会に参加する時のちょっとした心遣い
この記事でお伝えしたように、譲渡会にはたくさんの魅力が詰まっています。
これまで譲渡会に参加したことがない方は、一度参加してみて下さいね。
譲渡会の運営はほとんどがボランティアによる活動でまかなわれています。
そのため、譲渡会に参加した時にはこんな心遣いがとても喜ばれます。
寄付やちょっとしたお買い物をする
譲渡会場では手作りのグッズが販売されていることがあります。
グッズの売上は次の譲渡会開催のための費用や、保護動物たちの生活環境の維持に使用されます。
そのため、譲渡会に参加した時には、是非グッズの販売ブースにも立ち寄ってみて下さい。
また、フードやおもちゃ、トイレシートなどを寄付するととても喜ばれます。
車で譲渡会に参加する方は、こうしたものを持ち込むととても感謝されますよ。
よい評判はインターネットで広めましょう
保護団体の一番の目的は保護動物を極力減らし、動物たちが幸せになることをお手伝いすることです。
そのため、譲渡会に参加してとてもよい経験ができたならば、facebookやブログなどで発信して広めて下さい。
皆さんの評判で新しい里親候補が集まり、ペットも人間も幸せになれる機会が増えることでしょう。
インターネットで保護犬・保護猫を探してみる
今回は保護犬・保護猫と譲渡会で出会うメリットをご紹介しました。
譲渡会とは別の手段として、最近はインターネットを利用して里親になるケースも増えています。
インターネットを利用する場合のメリットや注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
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