犬は実に様々なものを食べる動物ですが、絶対に与えてはいけない食べ物(食材)というものがあります。
この記事では、下手をすると死にもつながる恐ろしい食べ物をご紹介します。
割と日常生活に身近な食べ物であるため、家に置かない、おいても愛犬が絶対に届かないところに保管するなどの管理が必要となります。
記事最後には愛犬の食べてよい食材とNGの食材の200品目に関する記事もご紹介していますのでお見逃しなく。
- 1 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物①: チョコレート
- 2 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物②: 玉ねぎ
- 3 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物③: コーヒー類
- 4 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物④: ぶどう
- 5 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑤: キシリトール
- 6 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑥: 鳥の骨
- 7 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑦: 生肉
- 8 犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑧: マカダミアナッツ
- 9 【 即死することも 】愛犬に絶対に食べさせてはいけない食べ物 まとめ
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物①: チョコレート
チョコレートに潜む 【 テオブロミン 】の罠
犬に与えてはいけない食べ物の筆頭候補として有名な食材、チョコレート。
犬は甘いものが大好きですが、チョコレートを摂取することで中毒症状が引き起こされる可能性があり、大変危険です。
【 テオブロミン 】というカカオに含まれる成分が中毒を引き起こす原因になります。
この成分は強い興奮作用を引き起こす、いわば麻薬に近い物質なのです。
犬は人間よりもテオブロミンを分解・排出するスピードが遅く体内で処理できる許容量が圧倒的に少ないため中毒症状が引き起こされてしまいます。
テオブロミンの影響はどのようなもの
テオブロミンは犬の口から体内に入り、胃や腸を経由して肝臓へ送られます。
テオブロミンは自律神経に影響を及ぼす成分なのですが、肝臓へ到達したテオブロミンは犬の体内に蓄積し、自律神経に悪影響を与えます。
具体的には欠陥が拡張することで心臓の鼓動が速くなり、嘔吐・下痢・動悸やけいれんなどの症状を引き起こすことになります。
そして最悪のケース、死に至ることもあるのです。
致死量について
テオブロミンは体重1kgあたり100mgから中毒症状が現れます。
250~500mgが致死量と言われています。
ビター系のチョコレートだと体重1kgあたり30mg程度で発症リスクがあると言われています。
とにかく愛犬が間違っても食べないように、しっかりと管理しましょう。
万が一誤食してしまった場合はかかりつけの動物病院に急行してください。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物②: 玉ねぎ
重度の貧血を引き起こす危険な食材
玉ねぎだけでなく、ネギ類、ニラ、ニンニク、らっきょうなどは重度の貧血を引き起こす犬にとってはとても危険な食べ物となっています。
ネギ類は【 有機チオ硫酸化合物 】という成分が含まれており、この成分が赤血球を破壊して重度の貧血を引き起こします。
有機チオ硫酸化合物が赤血球のヘモグロビンを酸化させ、破壊します。
その結果酸素が全身に巡らず、茶褐色の尿が出たり、意気消沈、発熱などの症状が引き起こされます。
赤血球は体内に酸素を巡らせる生命活動の根幹組織であるため、犬がネギ類を食べてしまうとわずかな量でも死亡する可能性があります。
加熱した玉ねぎ(ネギ類も)絶対に食べてはいけません
ネギ類に含まれてる毒素は加熱しても消えることはありません。
煮込み料理などの場合は毒素が煮汁に溶出してしまうため、煮汁にも毒素が含まれることになり見落としがちです。
このため、ネギ類は一切愛犬の行動範囲に置かないよう心がけましょう。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物③: コーヒー類
カフェインは犬にとっては有毒な存在
コーヒーに含まれている物質として有名な成分は【 カフェイン 】ですよね。
このカフェインは自律神経に作用します。
自律神経などの神経が集まる『中枢神経』に働きかけ、覚醒作用をもたらします。
犬はカフェインを分解することが苦手な生き物なので、カフェインの覚醒作用が過剰に現れてしまいます。
効果が過剰に現れてしまうと、血圧が急激に上がり、心臓の動きが活発になります。
その作用として下痢や失禁などの神経症状や呼吸系の異常が引き起こされることがあります。
犬に悪影響を与えるカフェインの作用
犬が誤飲してしまうことにより、カフェインが体内に入ると、その作用で欠陥が収縮します。
血圧が上がり心臓に負担が掛かるとともに腎臓への血液量も増え多尿になります。
紅茶や緑茶などのカフェインを含む飲み物も危険です
コーヒーだけでなく紅茶や緑茶などの同じくカフェインを多く含む飲み物(食材)にも注意が必要です。
特に緑茶はカフェインが豊富に含まれており、ティーバッグを誤食してカフェイン中毒を引き起こし死に至った事例もあります。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物④: ぶどう
少量でも危険な食材
フルーツの中には犬が食べてよい食材もありますが、ぶどうは危険です。
チョコレートやネギ類の中毒に比べると症例は少ないものの、実際にぶどうの摂取で死に至っているケースは数えきれないほどあるそう。
食後2~3時間後に嘔吐し、重度のケースでは急性腎不全を起こすことも。
ぶどう中毒のメカニズム
ぶどう中毒は腎臓に悪影響を及ぼします。
腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排出するという重要な機能を持っていますが、ぶどう中毒により老廃物が体内に残ってしまいます。
尿毒症を引き起こすこともあり、大変危険です。
ぶどう中毒の致死量はどれくらい
レーズンなどの場合だと、体重1kgあたり2.8g位の量でも危険水域と言われています。
愛犬が誤食した場合は、動物病院をすぐに受診して下さい。
ぶどうの実だけでなく、皮も危険なため、愛犬の前でぶどうを食べるのは控えておいた方が無難です。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑤: キシリトール
低血糖が引き起こす体調不良
キシリトールを摂取するとインスリンが分泌されます。
このインスリンは糖分を摂取した時に高血糖にならないようにする作用を持っています。
キシリトールを摂取すると、糖分を摂取していなくても血糖値を下げようとするため低血糖に繋がります。
犬の場合は人間と違い、短時間でキシリトールガムなどを大量に食べてしまう可能性もあり、注意が必要です。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に移動させ、脂質に変える働きがあります。
低血糖を起こすと、嘔吐、衰弱、昏睡などの症状が現れます。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑥: 鳥の骨
内臓を直接傷つける可能性があり、実は危険な可能性も
鳥の骨は加熱すると裂けやすくなる性質があります。
そのため、犬が鳥の骨をかんだ時に先端が尖った割れ方をしてしまうと、飲み込んだ骨が結果的に食道や意を傷つけてしまうことがあります。
また勢い余って大きな骨を丸飲みしてしまうと、食堂や腸で骨が詰まってしまうことがあります。
腸閉塞になってしまった場合は緊急手術が必要になります。
その他の体内に詰まりやすい食べ物
鳥の骨だけでなく、愛犬の体のサイズに合っていないガム、果物の皮(特にメロンやパイナップル)、桃の種やナッツ類なども体内に詰まりやすい食べ物なので注意が必要です。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑦: 生肉
市販の生肉は細菌や寄生虫が潜んでいる可能性があります。
鶏肉や豚肉は加熱調理することを前提にして販売されているため、細菌が付着している可能性があります。
人間同様、犬もこれらの細菌に特別耐性があるわけではなく、生肉を食べることで食中毒などの症状を引き起こす可能性があります。
犬が絶対に食べてはいけない即死の可能性もある食べ物⑧: マカダミアナッツ
意外かもしれませんが、マカダミアナッツも犬が中毒を引き起こす食材です。
体重1kgあたり0.7gと非常に少量でも中毒リスクがあります。
中毒を引き起こする嘔吐や腹痛といった消化器系の症状が見られます。
その他、まひや運動失調などの神経症状が出たケースもあるようです。
死亡例はまだ報告されていませんが、大変危険な食べものであることには変わりないため飼い主さんは注意しましょう。
【 即死することも 】愛犬に絶対に食べさせてはいけない食べ物 まとめ
いかがでしたでしょうか。
読むと怖い記事は当サイトの編集チームも苦手なのですが、愛しの愛犬を守るためには飼い主として心得ておく必要のある重要な知識であるため、ご紹介をしました。
当サイトでは犬が食べてもよい食材、食べてはいけない食材について、保存版の記事としてまとめています。
合わせてご参考頂ければ幸いです。
■ 【 保存版 】犬が食べてはいけないもの 200選(野菜・果物・魚・肉など)
人間は食べてよくても犬は食べてはいけないものがあります。 中には中毒症状を引き起こし、最悪の場合死につながる食材もあります。 今回は犬が食べてもいいものと、食べてはいけない食べ物の総集編記事です。 野菜・果物・魚貝類・肉類[…]