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【犬の病気】股関節形成不全の症状や治療方法

犬の病気の症状や治療方法ー

今回は多くの犬種が罹りやすい「股関節形成不全」の症状や治療方法についてご紹介します。

症状や治療方法を知り、早期に気づくことで愛犬を苦痛から解放してあげることができるかもしれません。

 

股関節形成不全とは

 

股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節です。

股関節形成不全の犬派、成長と共に股関節にゆるみが生じることで不安定になり、悪化すると股関節に変形性の関節症がおこります。

治療を適切に行えば症状を緩和することができるため、愛犬の日ごろの行動の変化にいち早く気が付き、受診することが大切になります。

 

股関節形成不全の原因

 

股関節形成不全の原因は「遺伝」や「生活環境」によるものと考えられています。

生活環境の原因の一つには「体重の増加」があげられます。

大型犬に多くみられる病気ですが、成長期に急激に体重が増加することが原因の一つだと考えられています。

好発犬種としては大型犬中心ではありますが、中型犬や小型犬も含まれます。

 

■ 股関節形成不全の好発犬種

・ゴールデン・レトリーバー
・ラブラドール・レトリーバー
・バーニーズ・マウンテン・ドッグ
・ロットワイラー
・トイ・プードル
・ポメラニアン
・フレンチ・ブルドッグ
・柴犬

など

症状の出やすい時期

 

股関節形成不全の症状が出やすい時期は若齢期と中高齢期です。

若齢期は1歳前後までに症状が現れます。

股関節の緩みが成長とともに生じて股関節が不安定になります。

1歳半以降は痛みが和らぎ症状も出にくくなると言われますが加齢とともに再発することも。

 

■ 見られる主な症状

・モンローウォーク(腰を振ってあるく)
・左右の後ろ足が同時に前に出る
・散歩途中で座り込んだり歩くのを嫌がる
・段差などのアップダウンを嫌がる
・滑りやすいところは避けて通るようになる

7歳以降で現れる中高齢期では、股関節炎が加齢とともに進行し変形性股間節症へ移行します。
関節のまわりにボコボコした骨が形成されて変形することによる痛みが生じます。

■ 見られる主な症状

・滑りやすいところを避けて通る
・散歩途中で座り込んだり歩くのを嫌がる
・段差などのアップダウンを避ける
・立ち上がるときにふらついたり、力がない

治療方法

 

治療方法は「内科療法」「外科療法」に分かれます。

内科療法は投薬による痛みのコントロール、体重管理や運動の制限、サプリメントの服用などが挙げられます。

その他フローリングなどに滑り止マットを敷いたり、段差をなくすような生活環境の見直しがあげられます。

こうした対症療法で痛みを抑え、うまく付き合っていくことができますが、徐々に進行して変形性関節症を発症することもあります。

その場合外科的手術が必要になりますが、、痛みの原因となる大腿骨の先の部分を削る手術や人工関節に置き換える手術などにより痛みを回避する手段が取られます。

 

股関節形成不全の予防方法

 

予防方法としては、子犬の時に急激に太らせたり激しい運動は控えるといったことがあげられます。

遺伝的要素は避けられませんが、体重管理は予防効果及び発症後の悪化を防ぐために重要な行動です。

定期的に体重を測定し、体重管理に気を付けましょう。

また足に負担を掛けるような激しい運動、滑りやすい床なども見直すとよいでしょう。

 

股関節形成不全の検査方法

 

まずは症状のヒアリングや触診などから原因を探っていきますが、股関節形成不全の疑いがある場合はX線検査が主な診断方法となります。

X線検査で大腿骨のゆるみなどが確認することができます。

 

【犬の病気】股関節形成不全の症状や治療方法 まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

遺伝による先天的なものもありますが、予防や緩和も可能な病気なので、あきらめずにじっくり付き合っていきましょう。

特に予防策としての体重コントロールや生活環境の改善は飼い主さんの心がけ次第で対応可能な対策です。

動物病院の主治医にも相談しながら、病気と向き合っていくようにしましょう。

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