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保護犬の里親になる条件が厳しい時はどうすればいい?

保護犬の里親になりたいと考えている人向けの記事となります。

保護犬の里親募集をしている団体は全国にたくさんありますが、譲渡時の条件が非常に厳しいと感じている人も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、保護犬の里親になるための譲渡条件がどのくらい厳しいのかということについて見ていきたいと思います。

そしてステキなパートナーと巡り合いたい方なら必見の、里親になるために持っておきたい心構えについてもご紹介します。

 

この記事『保護犬の里親になる条件が厳しい時はどうすればいい?』で分かること

  • 保護犬の里親募集でよく見る譲渡条件とは?
  • 保護団体によって異なる譲渡の条件
  • 里親になるために必要な心構え

 

保護犬の里親になるための一般的な条件とは?

 

東京都動物愛護相談センターに掲載されている情報を元に、保護犬の譲渡に必要とされる一般的な条件をまずは確認してみましょう。

 

✓原則、都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方

✓現在、犬や猫を飼育していない方

✓家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいない方

✓飼うことを家族全員が賛成している方

✓最期まで責任を持って飼い続けることができる方

✓経済的、時間的に余裕がある方

✓動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方

✓集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方

✓当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方

引用:東京都動物愛護相談センター

 

まとめると以下のような条件が求められます。

 

年齢制限(20歳以上60歳未満)

特に上限年齢は60歳までと規定されている団体が多いです。

ペットも年々長寿になってきており、60歳で0歳の保護犬を譲り受けた場合、20年後は飼い主は80歳で保護犬は20歳になります。

飼い主も保護犬も高齢化で互いに介護が必要になる可能性があるため、このような年齢制限が設けられています。

 

先住ペット・動物アレルギーの家族がいないこと

先住ペットがいる場合は相性がある為、先住ペットも保護犬も馴染めない環境が生まれる可能性があります。

また、家族に動物アレルギーの人がいると、せっかく里親になったとしてもまた手放すという選択肢を取ってしまう飼い主がいます。

もしそうなってしまった場合、保護犬のココロには大きな傷がついてしまいます。

そのような状況を未然に防ぐため、このような条件を設けているケースがあります。

特に小さなお子さんがいる家庭は、事前に動物アレルギー検査を必ず受けて下さい(お子さんにも保護犬のためにも)

先住ペットがいても譲渡可能な保護団体も実はたくさんあります。

その場合は、正式譲渡の前にトライアル(2週間程度一緒に生活して相性などを確かめる期間)で様子を見ることが多いです。

また、同棲中のカップルには譲渡できないと規定している保護団体が多いので、その点も注意が必要です。

 

【 重要 】終生飼育が可能であること

 

これは当たり前ですが、保護犬の里親になるためには最低条件でもあり最高に大切な条件でもあります。

一度保護犬を受け入れたら、生涯面倒を見る心づもりが必要です。

ペットショップやブリーダーから譲り受ける場合でも全く同じことが言えます。

しかし、保護犬は何らかの理由で飼育放棄されている子もたくさんいます。

そうした子たちに2度も3度も同じような辛い経験をさせたくはないですよね。

現在の生活条件が今後変化したとしても家族として生涯共に生きていく覚悟を持っていることが大切になります。

保護犬や保護猫も人間と同じ命があります。

 

経済・住居・医療の環境が整えられること

生活の基盤やむやみな繁殖をしない環境が整えられることも大切な条件となっています。

保護犬を受け入れても十分な生活環境を整えてあげることができないと、一緒に生活することが困難になってしまいます。

マンションなどの集合住宅に居住している場合は、ペット飼育が認められていることが必須です。

譲渡が決定した時には不動産物件のペット飼育許可に関する書類の提示が求められます。

里親になるのであれば、保護犬が安心して生活できる環境は最低限整えてあげましょう。

また医療面に関して言えば、避妊去勢手術の他に狂犬病予防接種や混合ワクチン接種が必要です。

 

保護犬の里親になる条件で厳しいと思われている条件とは?

 

動物保護団体の職員は、保護している動物にはみんな幸せになってほしいと強く願っている人が多いです。

そのため、どうしても譲渡条件や審査が厳しくなることもあります。

これまでにご紹介した保護犬の里親になるための譲渡条件は概ねどの団体でも規定している内容です。

しかし、これからご紹介する譲渡条件はいささか厳しいと言われることが多い内容になっています。

 

独身・男性・飼育経験なし

3つの内どれか一つの条件でもNGと判断する保護団体があります。

3拍子揃うと断られる可能性があがってしまうことでしょう。

保護犬が一人でお留守番をする時間は8時間以内にしておきたいと考える保護団体は多いようです。

理由は生活環境とメンタル面に悪影響を及ぼすことを防ぐためです。

特に子犬の場合は食事の回数や授乳などを考えると、独身世帯で飼育することはほぼ不可能でしょう。

それ以外のケースで、独身でも外出で自宅を空ける時間を短くできるといった説明ができれば、譲渡を考慮してもらえるケースもあります。

 

子供がいる家庭や飼育不能になった時の引受先家族がいなければNG

悪気がなくてもペットに危険の及ぶ行動をする可能性があると言われればそれまでですが、子供がいる家庭はNGという保護団体もいます。

万が一飼い主が飼育不能になった場合に、代わりに飼育を引き受けてくれる身内が近くにいることを条件にしている団体もあります。

保護犬に対する愛ゆえの条件だと思いますが、こうした条件を厳しいと感じる里親になりたい人は多くいます。

 

収入証明書類・顔写真・勤務先情報の開示が求められる

 

一般的な譲渡条件として、経済的にペットの飼育が可能であることという項目がありましたが、ここまで要求する団体もあるにはあります。

里親になりたい人からすると、この要求が高圧的に感じてしまうこともあるでしょう。

保護犬の幸せを願っての要求事項ではあるのでしょうが、保護動物の譲渡は信頼関係があって成立するため過度と思われる要求は信頼を損なうことにもつながります。

 

成長報告・定期訪問や団体に対する寄付を要求されるケース

譲渡した後の保護犬の健康状態を確認するために、成長過程の報告や訪問による状況確認が条件になっているケースがあります。

保護団体の職員さんは、里親になったあとも頼りになる心強い存在です。

程度の問題ではありますが、あまりにも短期間で詳細な報告や訪問が条件になると、里親の立場としては少し気が引けるのではないでしょうか。

寄付を要求されるのは、論外だと思います(寄付は要求ではなく自発的に行うもの)

非営利目的で運営されている団体が多いため、関係者からの寄付は団体運営には重要であることは理解できますが、要求されるのは少し主旨が異なってしまうのではないでしょうか。

 

保護犬の里親になるために持っておきたい心構え

 

ということで、今回は保護犬の里親として厳しいと感じる譲渡条件についてご紹介しました。

保護団体は全国にたくさん存在しますが、譲渡の条件は団体によって差があります。

運命の保護犬と出会うためには、わたしたち里親はどのような心構えを持っておくとよいでしょうか。

 

保護犬との出会いは長期間かかると心得る

自分と相性のよい保護犬はいつ、どのタイミングで譲渡会に出されるかは分かりません。

すごく気になるあの子も、別の家庭に引き取られるケースなんてよくあることです。

その時は、その子の幸せを祈りましょう。

ペットショップやブリーダーから犬を譲り受けるのと、保護犬を譲り受けるのとではこの点が大きく違います。

保護犬との出会いはまさに『タイミング』です。

長期戦でじっくりと出会いが訪れることを待ちましょう。

 

色々な団体や譲渡サイトなど、複数のチャネルを駆使しましょう

保護犬の団体は色々な特色があります。

小型犬が多い、若い子が多い、特定の犬種が多い、など保護団体も保護するルートがあるため保護される子たちにも特徴があります。

そうしたことをあらかじめ知っておいて、色々な団体や譲渡サイトを見てみましょう。

もちろん譲渡の条件や譲渡会の雰囲気なども、団体によって驚くほど違います。

あなたと相性の合う団体もあればそうでない団体もあります。

保護犬を見つけるルートは一か所に絞らず、複数チャネルを持っておくことをオススメします。

予想していない出会いがあるかもしれません。

また、動物保護団体や保護犬・保護猫のサイトだけが里親になるための手段ではありません。

近くの動物病院やペットショップでも、『保護犬譲ります』の張り紙が貼られていることも多いです。

近所の身近な動物に関するスポットの情報にも目を向けてみて下さい。

こうした施設では譲渡を専門に行っていないため、譲渡の条件なども柔軟に相談に乗ってくれる可能性があります。

 

年齢や犬種にこだわり過ぎない

保護犬を受け入れようと決めた時、あなたの中には理想の犬種や年齢、カラーや体重など浮かんでいることと思います。

理想の条件があることは悪いことではないですが、条件が多すぎればその条件を満たしてくれる子は当然少なくなります。

条件はあってもよいのですが、あまり強くこだわり過ぎずに譲渡会などに参加したら色々な子たちと触れ合うことが大切です。

あなたの条件に当てはまらないノーマークの子でも、愛くるしい表情や性格にやられてしまう可能性があります。

譲渡会はこういったところも楽しみの一つですので、初めから厳しい条件を設けずに色々な子たちと触れ合ってみて下さい。

新しい発見があると思います。

 

運命の子には最高のタイミングで出会えると信じること

 

運命の保護犬には、必ず最高のタイミングで出会うことができます。

あなたが保護犬を迎え入れることをあきらめなければ、時間が掛かっても最高のタイミングで運命の子はあなたの前に現れます。

保護犬の譲渡会に行っても、中々理想の子がいない。

子連れの家族やアグレッシブな里親候補さんに遠慮してしまって、いいなと思った子がいてもあまり触れあえない。

そんな経験をしている方もいらっしゃると思います。

でも大丈夫です。

運命の子には最高のタイミングで出会うことができます。

その時がくるまで、のんびりと気楽な気持ちで保護犬探しを楽しみましょう。

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