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【 犬のデンタルケア 】歯磨きガム・歯磨きおもちゃ・歯磨きシートなどの選び方

犬の歯磨きで悩みを抱える飼い主の方は多いです。

愛犬が歯磨きを嫌がる。

多忙で愛犬の歯磨きを毎日することができない。

そんな悩みを解決する手段として、犬のデンタルケア製品の人気がますます高まっています。

今回はそんな犬の歯磨きに関する製品について、おすすめの選び方をご紹介します。

 

犬は虫歯になりにくく歯周病になりやすい

 

犬は人間と比べ虫歯になりにくいと言われています。

その代わり歯周病になりやすいと言われており、愛犬のデンタルケアはこの歯周病を防ぐことを目的として考えましょう。

米国獣医歯科学会(American Veterinary Dental Association)の研究によると、3歳以上の犬の80%以上、猫の70%以上が、何らかの歯周病を患っていることがわかっています。

歯周病に関する情報は別記事で詳しくまとめています。

本記事の最後でご紹介をします。

 

犬の歯並びと歯の構造

デンタルケア製品を選ぶための材料として、犬の歯並びと構造をご紹介します。

 

 

犬の乳歯は生後3週目頃から生え始めます。
上の歯は14本、下の歯は14本の計28本です。
乳歯はおおよそ生まれてから8カ月までに永久歯に生え変わります。
永久歯は合計42本(前歯:12本 犬歯:4本 前臼歯16本 後臼歯10本)です。
人間の永久歯32本(親知らず4本含む)よりも10本も多いです。
横から見るとこのようになります。

 

 

犬のデンタルケア製品の選び方

 

実際にデンタルケア製品を選ぶ時ですが、皆さんはどのようなポイントを重視して購入するでしょうか。

入手のしやすさや価格といった手頃さを重視する方が多いでしょうが、以下のポイントについても購入の際には確認することをオススメします。

 

成分を確認する

まずは愛犬の健康に適した成分が入っているものを選びましょう。

着色料、保存料、漂白剤、防腐剤、たんぱく質過多やアレルゲンの元になる成分が極端に入っているものは避けるべきです。

自然由来の成分が入っているものが好ましいですが、こだわりすぎるとその分値段も高くなります。

 

サイズや材質を確認する

愛犬の口のサイズにあったものを選ぶようにしましょう。

特に小型犬や歯周病の進んだ子たちは顎が弱いことが多いため、愛犬が口にしやすいサイズのものを選ぶとよいでしょう。

また、材質や硬さといった点にも目を向けると選ぶべき商品が明確になってきます。

歯磨きガムであれば、硬すぎず愛犬の歯とマッチした材質で、サイズも適当なモノであれば歯の根元まで手入れができる効果が見込めます。

 

愛犬の好みを考慮する

犬はニオイに敏感な生き物です。

そのため、デンタルケア製品に含まれているフレーバーなどで食いつきが随分と変わることがあります。

せっかく購入して与えるのであれば、食いつきよく楽しんでくれるものがいいですよね。

愛犬の反応を見ながら、愛犬が好んでくれる商品を見つけていくとよいです。

 

【 犬の歯磨き 】歯磨きガム

 

それではいくつかのデンタルケア製品を見ていきたいと思います。

まずは歯磨きサポートの代表格である歯磨きガムです。

 

【 商品選びのPOINT 】

・ 健康に悪影響のある成分が含まれていないこと

・ 高カロリーになりすぎないこと

・ 素材が繊維状で噛むと歯がこすれるタイプがオススメ

 

まずは愛犬の健康状態と照らし合わせて悪影響のない成分でできたものを選びましょう。
素材は繊維状になっていると、歯がこすれると汚れをそぎ落としやすいため高い歯磨き効果が期待できます。

犬用歯磨きガムは、動物由来(牛皮や豚皮)と植物由来(小麦粉やトウモロコシなど)のものがあります。

アレルギー危険性のない製品を選びましょう。

材質は硬すぎないものを選ぶようにするとよいです。

手で曲げることができ、愛犬の歯が食い込むくらいの硬さのものを選ぶと、歯の付け根までガムが届くからです。

歯磨きガムの与え方は、そのまま置いて与えるよりも集中的に犬の第4前臼歯(犬歯の奥上あごにある一番大きな奥歯です)に当てるようにして与えると高い効果が期待できます。

第4臼歯の近くには唾液が分泌されるポイントがあり、そこに歯石ができる割合が高いからです。

 

口内健康を改善する成分もチェックしてみましょう

歯磨きガムには口内健康を保つ・あるいは改善する成分が含まれているものがあります。

このような成分が含まれていれば、口内健康を高めるさらなる効果が期待できます。

 

・ ピロリン酸ナトリウム(歯に付着した汚れを浮かす効果)

・ アパタイトカルシウム(口内菌に高い吸着率)

・ リンゴフラボノイド、クロロフィル(口臭予防)

・ ポリリジン(歯の汚れが付きにくくなる)

 

【 犬の歯磨き 】歯磨きシート

歯磨きシートは歯磨きを覚えさせる過程で利用したい製品です。

また、愛犬に歯ブラシが使えたとしても、時間がない時などの合わせ技としても重宝する優れものです。

 

【 商品選びのPOINT 】

・ 愛犬が嫌がらないフレーバーであること

・ 枚数などのコストパフォーマンスがよいこと

・ アルコールやパラベンなどの成分が含まれていないこと

 

歯磨きシートは毎日使うようなものなので、コストパフォーマンスは重要です。
ミントや柑橘系のフレーバーが付いているものも多く、愛犬の好き嫌いが分かれるところでもあります。
アルコール類などがなるべく含まれておらず、安全性が高いものを選ぶことをオススメします。

 

【犬の歯磨き 】歯磨きジェル(歯磨きペースト)

塗るだけタイプのこの商品は手軽さが売りです。

ジェルタイプの製品は様々な価格帯のものが出ています。

口臭を予防するものから歯石除去の効果を謳うものまで様々であり、価格帯も数百円~数千円と幅が広いです。

 

【 商品選びのPOINT 】

・ 歯磨きシートとの並行を考えているか

・ 口臭予防のような軽い効果を期待するなら低価格帯の製品で問題なし

・ 高価格帯のものを選ぶときは、成分などを見て慎重に選びましょう

 

本来歯ブラシができることが犬の歯のケアとしては一番望ましいです。
歯磨きジェルは効果がライトなものから歯石にダイレクトにアプローチするものまで様々です。
したがって、飼い主さんの購入の目的をはっきりしておくことをまずはオススメします。
高価格帯のジェルタイプの製品はコットンやガーゼに染み込ませて歯をケアすることで高い効果を謳うものもあります。
歯磨きができるのであれば、歯ブラシと一緒に使う歯磨き粉にお金を掛けた方がよいかもしれません。
歯のケアは継続的なものですので、定期的に購入して効果が見込めそうであるか総合的に判断して購入するとよいでしょう。

 

【犬の歯磨き 】歯磨き効果のあるおもちゃ

 

犬の歯や歯茎にフィットすることで歯の汚れを落とす効果のある商品が販売されています。

歯磨き効果のあるおもちゃは色々な形状や価格帯で販売されており、購入に悩むでしょう。

噛みついて遊んでいるとエサが出てくるタイプのものや、中から歯磨き粉が出てきて愛犬がセルフで歯磨きできるようなタイプのものまで様々です。

 

【 商品選びのPOINT 】

・ まずは愛犬が気に入ってくれそうな商品を選びましょう

・ 素材が安全で誤飲などの危険性が低いもの

・ 硬すぎて犬の歯が折れたり口内を傷つける可能性が低いもの

 

犬の歯磨き用のおもちゃは、飼い主さんが外出で家を留守にしている時には有効です。
留守番をする愛犬のストレス解消と歯磨き効果が期待できるおもちゃは一家に一つあってもよいでしょう。
ただし、本来の歯磨きは歯ブラシで行うのがベストです。
あくまで飼い主さんが外出した時の補助的な歯磨き道具として考えておきましょう。

 

【 犬の歯磨き 】ハンドスケーラー

歯石を削り除去することをスケーリングといい、スケーリングするツールをスケーラーと言います。

歯科医院には必ずある医療器具で、超音波スケーラーなども有名です。

最近家庭でも飼い主がデンタルケアできる商品として、ハンドスケーラーが販売されています。

価格も数千円~と超高額なものでもなく、購入しようと思えばインターネット通販などでもすぐに購入が可能です。

しかしこのハンドスケーラーは医療行為の経験がない一般の人は使用することをオススメしません。

歯石を削り取るための道具ですから、硬い材質であり先端も鋭利です。

歯石を削り取るのと同時に歯のエナメル質まで削り取ってしまうと、余計に歯石が付きやすい歯になり悪循環です。

スケーラーは滑りやすいため、歯肉や口内を傷つける可能性もあります。

歯石除去が本当に必要な場合は獣医師に相談して、対処法を仰ぐようにしましょう。

 

歯磨きをすることが一番大切という事を忘れないでください

今回は犬の歯磨きに関するデンタルケア商品についてご紹介をしました。

デンタルケア製品も使いどころを定めると、愛犬の歯の健康を守ってくれます。

飼い主の皆さんも色々な環境であるため、一概に特定の商品をおススメすることはできません。

ご自身の環境や利用用途に合った商品を選ぶとよいでしょう。

しかしながら、愛犬の歯の健康を守るために一番大切なことは日々の歯磨き(ブラッシング)です。

歯磨きについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

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犬の大敵である歯周病についてはこちらの記事をご覧下さい。

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