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犬が吠える理由、鳴く、ひどい、しつけ、近所迷惑

犬の朝吠えがひどい|吠える理由としつけ方法

愛犬が早朝からひどく吠えてしまう。

犬の朝吠えには色々な原因があります。

子犬や老犬に特有な理由もあり、まずは朝吠えの理由をしっかり知ることが大切です。

朝吠えを放っておくと近所迷惑にもなりトラブルに発展するという話も耳にします。

今回の記事では犬の朝吠えの理由を知り、無理なくできるしつけの方法をお教えします。

朝吠えに悩む飼い主の皆さまは必見です。

 

犬が吠えることは自然の行為であることを知る

 

犬は吠えることも仕事の一つです。

というのも、犬は元来吠えることで人間の生活をサポートしてきた歴史があります。

留守を預かる番犬、狩猟犬として狩りの手伝いをしたり牧羊犬として羊の管理をしたり。

犬はオオカミに比べ『吠える』という能力を伸ばしてきた動物であり、吠えるスペシャリストなのです。

当たり前なのですが、私たち人間は『犬は吠えるもの』であることを始めに理解しておく必要があります。

 

無駄吠えは犬にとっては無駄ではない?

犬の吠え癖に悩む飼い主は非常に多く、無駄吠えという犬が過剰に吠える行動はしばしば私たち人間にとっては大きな問題となります。

しかし、犬が吠えるのは必ず理由があると言われています。

人間にとって過剰に感じるくらい吠えることを私たちは『無駄吠え』と呼びますが、犬にとっては無駄ではありません。

吠えるという行為そのものを完全になくすのではなく、一緒に生活をする上でお互いに困らないように過剰に吠えることがないようにしつけを行うことが大切です。

無駄吠え全般についてはこちらの記事でご紹介しています。

 

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犬の朝吠えの理由①: 散歩に連れて行ってほしい

 

犬が朝吠える理由で多いのが、散歩に連れて行ってほしいというものです。

朝方の散歩に慣れている犬に多く見られます。

大型犬などは1日2回散歩に連れていくことが必要な場合があるため、どうしても朝の散歩が欠かせませんが、少しでも吠えるのを減らすための工夫はしたいものです。

 

【 朝吠えの対策 】

・ 夜散歩に切り替える

 
夕方の散歩の時間を寝る前の時間に近づけてみましょう。

夕方も早い時間に散歩をすると、就寝するまでに一寝入りすることができるため、体力も回復しやすいです。

寝る前に近い時間に散歩をすることで、そのまま熟睡モードに入ることができるので、朝吠えをやめてくれる可能性があります。

 

犬の朝吠えの理由②: ご飯が食べたい

空腹が原因で早朝から吠えだすパターンです。

朝の早い時間から空腹状態にならないような方法を試してみましょう。

 

【 朝吠えの対策 】

・ 寝る前に食事を与える
・ 腹持ちのよい食事にする

 

まずは夜の食事の時間を寝る前の時間帯に変えてみましょう。
これだけで朝型の空腹感が変わってきます。
人間も寝る前に食べたら翌朝の食欲がなくなりますよね。
あれと同じ原理です。
また、夜の食事は食物繊維が豊富な野菜など、腹持ちのよい食品を取り入れてみましょう。
早朝の空腹が抑えられ、朝吠え防止ができる可能性があります。
犬の食事として適した食材に関する記事があるので、参考にしてみて下さい。

 

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犬の朝吠えの理由③: トイレに行きたい

 

トイレに行きたいと吠えるパターンです。

特に家でトイレをする習慣がない子は、散歩とセットで要求するでしょう。

寝る前の排せつが重要です。

 

【 朝吠えの対策 】

・ 寝る前にトイレを促す
・ 室内でのトイレを覚えさせる
・ ハウスにトイレを設置する

 

基本的な対策としては、就寝前にトイレを促すことです。
掛け声で促したり、トイレシートのところに連れて行ったり、愛犬にあったトイレを促す方法を取り入れてみて下さい。
大型犬の場合は難しいですが、室内でトイレを覚えさせることも有効です。
また、ハウスにトイレを設置しても効果が期待できます。
ハウスにトイレを設置する場合は、就寝スペースとは十分な区別ができるようにして下さい。
愛犬がウンチやおしっこまみれにならないよう、衛生面でも気を使ってあげることが大切です。

 

犬の朝吠えの理由④: 家の外の音などに反応している

朝方になると他の犬の声や小学生の子供の声、車やバイクの騒音など、色々な音が発生します。

愛犬がそうした音に反応している場合、どの音が原因になっているのか見分けてみましょう。

また音だけではなく、何かの姿に視覚的に反応して吠えていることもあります。

戸建てで生活している犬は特に音や姿に対して反応すること可能性が高いです。

原因が分かれば視界や音を遮ることが対策になります。

 

【 朝吠えの対策 】

・ ハウスに布を掛けて視界を遮る
・ 窓を閉め音を遮断する
・ ハウスの場所を窓から離す

 

原因となる姿や音から愛犬を遠ざけることが基本的な対策になります。

警戒心や不安から吠えていることが考えられるため、ハウスに布やタオルを掛けて視界を遮ったり、窓を閉めたりして音があまり入ってこないようにしましょう。

警戒心から反応して吠えても、叱ってはいけません。

『大丈夫』と犬が安心するようにやさしく声をかけてあげて下さい。

ハウスの場所は窓から離して、家の外に意識が向きにくくしましょう。

ハウスは窓から離した方がいい理由は、室内で熱中症になるリスクも回避できるため、是非実施してみて下さい。

また、外飼いしているのであれば、寝るタイミングだけは玄関に入れてあげることも考えてみて下さい。

 

犬の朝吠えの理由⑤: ケージの外に出してほしい

 

犬がケージから出たいと要求して吠えるケースがこれです。

散歩や食事を要求するケースと似ています。

朝吠えに根負けして犬の言う通りケージから解放してあげるのはNGです。

一度要求が通ることを学習すると、犬はその成功体験を繰り返してしまいます。

愛犬が吠えても要求を飲まないようにしましょう。

 

【 朝吠えの対策 】

・ ハウスに布を掛けて暗くする
・ 一緒に寝る

 

犬は元来まだ薄暗い早朝の時間帯から活動し始める動物です。
明るくなると当然活動しようとしはじめるので、ハウスに遮光性の高い布を掛けて暗くしてあげましょう。
そうすることで朝早い時間からケージから出すように吠えなくなる可能性があります。
また、飼い主と一緒に寝るという方法もあります。
食事や散歩の要求と同じく、このパターンも【 要求吠え 】の一種であり、要求吠えは放っておくことでどんどんエスカレートするため注意が必要です。
要求吠えについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

 

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犬の朝吠えの理由⑥: 寂しい・構ってほしい

感情的な理由から朝吠えするパターンです。

寂しさや不安な気持ちから飼い主に構ってほしいと吠えて呼びかけています。

吠えたらすぐに相手をしてあげると、要求吠えのパターンと同じケースになるので注意が必要です。

 

【 朝吠えの対策 】

・ 普段からしっかりとコミュニケーションを取る
・ その上で朝吠えの要求には応じない

 

根本的な対策としては、普段から愛犬に十分な愛情を注ぐことです。
しっかりとコミュニケーションを取ったり、散歩や遊びなどなるべく愛犬が不安にならないように構ってあげることが大切です。
その上で朝吠えには付き合わないようにしましょう。
吠えても構ってもらえないということを理解させることが大切です。
その代わりに、日中の時間帯は思いっきり甘えさせてあげましょう。

 

犬の朝吠えの理由⑦: 高齢や認知症によるもの

一日中寝たきりのため、生活リズムが崩れてしまったり、認知症により朝吠えすることがあります。

朝吠えや身体の不調がひどい場合はかかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。

原因は様々考えられますが、心理的な不安が影響していることもあります。

 

【 朝吠えの対策 】

・ 適度な運動を取り入れる
・ 安心して眠れる工夫をする

 

愛犬の体調には十分に気をつけながら、日中に少しでも体を動かしたり日光浴をさせるなど、心身のバランスが整いやすくしてあげましょう。
適度な疲労は快眠にもつながり、結果として早朝の朝吠えを減らすことにつながります。
また、愛犬が安心して眠れるように、ハウスはタオルなどで遮光したり、飼い主さんのニオイのするものなどを置いてあげましょう。
飼い主さんと一緒の部屋で眠ることも安心感につながり、朝吠えを減らすことができる可能性があります。

 

犬の朝吠えの理由⑧: 子犬期の生活サイクル

 

寝る ⇒ 起きる ⇒ 排せつ ⇒ 遊ぶ ⇒ 食べる ⇒ 寝る ⇒ 起きる…

成犬に比べて子犬は上記の行動を1日の中で何度も繰り返します。

成犬になるにつれて、そのサイクルは長くなってきますが、こうしたことが原因で早朝に起きて鳴きだすことが多いのです。

生後2、3ヶ月の子犬を引き取った場合は、ほぼ確実に早朝起きするので一時は我慢が必要です。

子犬の朝吠えは、空腹やトイレの欲求であることが多いです。

生理的欲求を我慢させることは良くないため、子犬が鳴きだしたら早めに対応をしてあげましょう。

 

【 朝吠えの対策 】

・睡眠サイクルをずらす

 

なるべく遅い時間に寝るように、色々な方法で就寝時間をずらすことが有効です。

就寝までおもちゃなどを使って遊んだり、子犬が早めに寝ているならば(かわいそうかもしれませんが)一度起こして目を覚まさせることも一つの方法です。

ハウスで寝る場合はシートを掛けて、知育玩具などを入れてあげましょう。

おもちゃに夢中になってくれれば、それだけ就寝時間が遅くなり、早朝から起きて朝吠えする回数も減るでしょう。

 

朝吠えのしつけは日常生活で欲求を満たしてからにしましょう

この記事では愛犬の朝吠えのしつけ方法について紹介していますが、しつけだけをするのはやめましょう。

しつけは愛犬のわがままな要求に答えないことが含まれていますが、必要最低限の欲求は普段の生活の中でしっかりと満たしてあげることが大切です。

十分な食事や運動、飼い主とのコミュニケーションなど愛犬が毎日健やかに生活できるための環境は飼い主である私たちがしっかりと整えてあげることが何より大切です。

まずは愛犬の欲求をしっかりと満たしてあげて、それでもわがままを言うならばしつけで学習してもらうという順序が大切です。

朝吠えがひどい、近所迷惑だからという理由だけで、愛犬が本当の意味で朝吠えをする原因を無視してしつけだけ行うのは人間の勝手な都合です。

犬は家族でありパートナーですから、お互いにしっかりと歩み寄りながら気持ちよく生活していきたいですね。

 

犬の朝吠えがひどい|吠える理由としつけ方法 まとめ

愛犬の朝吠えがひどくなると、私たちの日常生活にも支障が出るためしっかりとなおしておきたいところです。

認知症などの病気が原因の場合を除き、朝吠えの理由は犬の感情(不安・警戒など)や基本的欲求です。

こうした理由をよく理解し、日常生活の中で飼い主も無理ない形で欲求を満たしてあげるかという事が朝吠えをなおす基本的な考え方となります。

犬の夜鳴きについても詳しく紹介しています。

 

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・ 朝吠えは精神面と欲求が理由であることが多いです
・ 寝る時間を遅めにすることがポイントになります
・ 必要最低限の欲求を日常生活で満たしてあげることは飼い主の責任です
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