夏の季節は犬の皮膚に関するトラブルが起こりやすくなることをご存じでしょうか。
ただでさえ犬は皮膚に関する病気が多いため、夏場は特に要注意。
しっかりとしたスキンケアや対策が必要です。
この記事ではよくありがちな夏の皮膚トラブルと、それを回避するためのスキンケアの方法についてご紹介します。
夏の皮膚トラブルに繋がる5つの原因
紫外線のダメージ
夏と言えば紫外線。
人間同様犬にも強い紫外線は悪影響を及ぼします。
人間同様シミなどの原因になる可能性もあります。
お手入れのしすぎ
夏場は暑いので皮膚を清潔に保とうとして普段よりも多く念入りにシャンプーしていませんか。
洗いすぎが逆効果で皮膚トラブルに繋がる可能性があります。
ノミ・マダニなどの被害
夏場に活発になるノミやマダニによる被害も増えます。
特にアレルギー持ちの子は要注意。
しっかりとした対策が必要になります。
エアコンによるダメージ
冷房を使用すると部屋の湿度も下がります。
湿度が下がれば皮膚も乾燥し、ダメージに繋がります。
蒸れによるダメージ
犬は被毛の間に空気をためる層があり、夏場になるとその層が高温多湿になり所謂「蒸れた」状態になります。
皮膚炎などに繋がる可能性があり要注意です。
シャンプー&ドライの工夫
足先の部分洗い
たらいなどに足先がつかるくらいの水をいれ、足の指の間を開きながら洗います。
袋に水を入れて愛犬の足を入れも見洗いするのも効率的です。
夏場の足先は指の間が蒸れやすく汚れが溜まり皮膚トラブルに発展しがちです。
毎回全身を洗うわけにも行かないのでこうした部分洗いを取り入れるとGood。
泡の力でシャンプーする
シャンプーを直接被毛に掛けて洗うのは泡立ちにくく皮膚の汚れも取りずらいばかりかダメージを与える可能性もあります。
ネットなどでもこもこに泡立てて、泡で洗うようにすると皮膚の汚れも浮き上がりきれいにシャンプーすることができます。
冷風ドライヤーでフィニッシュ
シャンプー後のどらいはドライヤーでしっかり乾かし、最後は冷風でクールダウンしましょう。
皮膚が蒸れにくくなる効果があります。
自然乾燥は避けしっかりとドライヤーで仕上げましょう。
保湿剤を活用する
夏場は室内で過ごす犬であればインナードライになる可能性があります。
それを防ぐには保湿剤が有効です。
べたつきにくい泡やアスプレータイプの保湿剤を活用するとよいでしょう。
保湿剤の塗布の仕方は被毛をかき分けて皮膚に塗ります。
塗ったら手のひらで抑えてなじませましょう。
ブラッシングでノミやマダニを発見する
愛犬の被毛をかき分けながらブラッシングすることでノミやマダニを発見することができます。
ノミ取り用のブラシもあるので是非活用してみて下さい。
被毛の多い犬種ではドライヤーで被毛をかき分けつつブラッシングする手段も有効です。
またブラッシングをする時に特定の場所を嫌がったりするとその部分が皮膚トラブルを抱えている可能性があります。
早期に発見することで深刻化する前に手を打つことができますので、ブラッシングは出来るだけ習慣にするとよいでしょう。
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紫外線対策を行う
UVカットの洋服を着用して散歩をすることは、紫外線を防ぐことができるだけでなく花粉、ノミやマダニの付着を防ぐことができ有効な手段です。
直射日光を浴びやすい背中全体をカバーできる洋服を選んであげるとよいでしょう。
ただし、室内でも着せっぱなしにするのは逆効果ですのであくまでも外出・お散歩時などのTPOを決めて洋服を着せるとよいでしょう。
またペット用日焼け止めを活用するのもオススメです。
シートタイプやスプレータイプなど手軽に使えるものが市販されていますので、お散歩バッグの中に入れておくとよいでしょう。
夏の皮膚トラブルから愛犬を守る方法 まとめ
いかがでしたでしょうか。
年々夏場は暑くなる一方で、お散歩も気軽に行けない日も多い日本。
外出時には皮膚ケアをしっかりして愛犬の防御力をあげてお出かけしましょう。
熱中症にもならないように、長時間の外歩きは避け、適度な休憩と十分な水分補給も忘れずに。