この記事では短命な犬種をご紹介します。
短命だからと言って可哀そうだというはありませんが、愛する我が子には1日1秒でも長く生きて欲しい。
愛犬が長寿犬になるための秘訣についてもご紹介しますので、最後まで見て下さいね。
犬の寿命の長さと体格の関係性
犬全体の平均寿命は、おおよそ15歳前後といわれています。
しかし実際は、小型犬よりは中型犬、中型犬よりは大型犬と、体が大きくなればなる程短命になる傾向にあります。
その理由については、『大型犬のほうが小型犬たちよりも成長スピードが速いから』『体が大きくなる程臓器に負担がかかりやすくなるから』『遺伝子によるもの』など、さまざまな説が考えられています。
では、実際に長生きしにくい傾向にある犬種には、どのような犬種が該当するのでしょうか。
ランキング形式で見ていきましょう。
寿命の短い犬種ランキング:第5位 ブルドッグ・フレンチ ブルドッグ
中型犬であるブルドッグも平均寿命は8〜10年と比較的短命だといわれています。
短頭種気道症候群と呼ばれる「呼吸器トラブル」を抱えて生まれてくる子もいます。
がっちりとした体に、つぶれたようなぺちゃっとした鼻とシワの多いユニークな顔が特徴的で、元々は「ブルベイティング」という、牛と犬を戦わせる見世物のためにイギリスで開発された犬種です。
ブルベイティングが禁止されてからは改良され、今ではおとなしくおっとりとした性格の家庭犬として愛されています。短頭種は呼吸器の構造上、暑さに弱く熱中症にかかるリスクが高めです。また皮膚疾患に注意が必要な犬種です。
日ごろのケアと定期的な健康診断など、しっかりと体調管理してあげましょう。
寿命の短い犬種ランキング:第4位 ロットワイラー
強面の見た目とは裏腹に、家族に対する愛情が人一倍強いロットワイラーは、家族への強い愛情が警戒心へと変わり、しっかりしつけをしていなければ、常に家族以外に対して警戒を向けてしまうこともしばしばあります。
この警戒心がストレスとなり、健康面に被害を及ぼすこともあるため、子犬の時期から他者との関わりを増やすなど、社交性を身に着けさせることも重要となります。
また、他の大型犬に比べても運動量が必要な犬種です。1日2時間程度を目安に散歩が必須条件となるため、この条件をクリアしなければ、ストレスを溜めてしまったり、運動不足となってしまったりします。
さらに、ロットワイラーは遺伝的に癌を発症しやすい犬種とされています。そのため、小さな異変も見逃さず、定期的に検診を受けたり受診したりする必要があります。
これらの理由から、ロットワイラーは平均寿命が10年未満と犬種の中でも短命な傾向があると考えられます。
可愛いからといって軽い気持ちでは飼えない犬種です。
寿命の短い犬種ランキング:第3位 セント・バーナード
スイスの国犬であるセント・バーナード。アニメや映画で人気キャラクターのモデルにもなっているので、実際に見たことは無くてもご存知の方も多いでしょう。
セント・バーナードの寿命の平均は8〜10年といわれています。
護衛犬や山岳救助犬として人々の生活の中で役立ってきた犬種です。
体重が100kgを越えることもある超大型犬で、大きな耳と垂れた耳やたるんだ口元が特徴です。おおらかで明るい性格をしている子が多い傾向にあります。
寿命の短い犬種ランキング:第2位 バーニーズ・マウンテン・ドッグ
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、寿命が短いといわれている犬種のひとつです。
スイス原産の大型犬で、古くから牧畜犬や荷引き犬として活躍してきました。
黒、茶、白のトライカラーのなめらかな長毛が特徴で、体が大きく力持ちですが、愛情深く穏やかな性格で家庭犬にぴったりな犬種です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの原産国スイスでは『10歳から先は神様からの贈り物』といわれているように、平均寿命は7〜11年と、他の犬種より短い傾向にあります。
寿命の短い犬種ランキング:第1位 グレート・デーン
グレートデーンは犬の中でもトップクラスの体高をもつ犬種で、体重はオスメス共に大人の人間ほどになる超大型犬です。
引き締まった筋肉質の体に強面の顔と、力強く気高い印象の見た目から、ギリシャ神話の神様になぞらえて「犬の中のアポロン」という異名があります。
迫力のある見た目と反して従順で温厚、飼い主さん家族にはべったり甘えたいタイプです。
運動量とある程度のスペースを確保できれば、落ち着いているので室内飼いにも適しています。
この犬種の平均寿命は、7〜10年といわれています。
愛犬を長寿犬にする秘訣とは
どんな犬種であれ、大切な愛犬にはできるだけ長生きしてほしいと願うものですよね。
ここでは犬の長寿につながる秘訣について見ていきます。
犬の長寿の秘訣①: 愛犬にストレスをためさせない生活を意識する
体格にあった運動量を確保する、不安や緊張を感じる場面を少しでも減らす、室内飼いで気温や環境を適切にする、空腹や睡眠不足を感じさせないなど、日常のストレス要因をできるだけ取り除いてあげてください。
毎日の積み重ねがとても大切になります。
生活スタイルそのものの確立といってよいでしょう。
犬の長寿の秘訣②: 定期的に健康診断を受けさせる
外側からはわからない病気の早期発見や予防につながりますし、病院慣れすれば治療がスムーズになるメリットもあります。
若いうちは年に1回、シニア期に入ってからは年2回受けさせると安心です。
かかりつけの動物病院とセカンドオピニオンがもらえる病院、そしていざとなった時の救急病院を抑えておけると理想的です。
犬の長寿の秘訣③: こまめに愛犬とスキンシップをする
飼い主さんとのスキンシップは犬のストレス解消につながるだけでなく、スキンシップの最中にそれまでなかったしこりやできものなどの小さな変化に気付いて、病気の早期発見につながるケースもあります。
コミュニケーションを取ることは絆を深める効果だけではありません。
愛犬のストレスにならない程度に、いつも話しかけてあげることもとても大切な行為です。
犬の長寿の秘訣④: 年齢にあった生活環境を整える
年齢や体調にあった良質なフードを選び、足腰が弱ってきているなら、滑りにくい床やカーペットにする、段差をなくしたりスロープを設置したりと、愛犬が快適に過ごせるよう年齢ごとに生活環境を見直してみてください。
一年に一回は生活環境の見直しをしてあげましょう。
犬の人生は人間の4倍速と言われています。
特に大型犬になるとその傾向は顕著であり、日ごろからこまめに生活環境を見直す、四季や毎日の気温室温に適した環境を調えるなど、やり始めると盛だくさんなのですが、やれるところから取り掛かっていきましょう。
犬の長寿の秘訣⑤: 年齢にあったフードを見直す。
人間も同じですが年を重ねるとともに水分だったりタンパク質だったりと体内で吸収できる栄養素が減ってきます。
歯の健康状態でも食べる硬さや大きさも変化してくるので、獣医師と相談しながら愛犬にあったフードを見つけてください
意外とフードの切り替えに疎い飼い主さんがいます。
特にシニア用や特定の病気ケア、療法食など最近のドッグフードは種類が豊富ですので、あなたの愛犬に適したフードを是非選んであげましょう。
寿命の短い犬種ランキングと長寿の秘訣 まとめ
今回は寿命の短い傾向にある犬種5種と、長寿の秘訣についてご紹介しました。
しっかりと愛犬の健康状態をチェックし、ストレス要因を減らして心地よく過ごせるよう管理してあげつつ、日々を大切に過ごせば愛犬にとっても飼い主さんにとってもかけがえのない素晴らしい思い出となるはずです。
一日でも愛犬と長く一緒に過ごせますように。