愛犬のことを本当に愛していても、時には理解できない行動をすることもあります。
愛犬の行動が面白かったり、恥ずかしかったりすることもあるでしょう。
今回は、犬がする、その裏にある意味についてお話しします。
- 1 犬のしぐさの意味①: 犬がお腹を掻くと足を蹴る理由
- 2 犬のしぐさの意味②: 犬がトイレをした後に足を蹴る理由
- 3 犬のしぐさの意味③: 犬が床でお尻を引きずる理由
- 4 犬のしぐさの意味④: 犬が腰振りをする理由
- 5 犬のしぐさの意味⑤: 飼い主さんの服の上で寝る
- 6 犬のしぐさの意味⑥: 草むらで仰向けに転がる
- 7 犬のしぐさの意味⑦: 猫背になる
- 8 犬のしぐさの意味⑧: 犬が飼い主さんをなめる理由
- 9 犬のしぐさの意味⑨: 尿のマーキング
- 10 犬のしぐさの意味⑩: 丸まって寝る
- 11 犬のしぐさの意味⑪: 犬が掘る理由
- 12 犬のしぐさの意味⑫:プレゼントをする
- 13 犬のしぐさの意味⑬: 家具をめちゃくちゃにする
- 14 犬のしぐさの意味⑭: 犬が遠吠えをする理由
- 15 犬のしぐさの意味⑮: 犬があくびをする理由
- 16 【15の行動】愛犬の仕草の本当の意味を教えます まとめ
犬のしぐさの意味①: 犬がお腹を掻くと足を蹴る理由
愛犬のお腹をかくと、後ろ足を蹴り始めることに気づいたことがありますか?
この動きは、無意識の反応である「スクラッチ反射」と呼ばれます。
犬のお腹をかくと、脊髄につながっている皮膚の下の神経が刺激されます。
この神経は、刺激物を取り除こうとするために、犬の足の筋肉にメッセージを送り、蹴ったり、ぴくっとしたりするように働きます。これが犬の足が無意識に震える原因です。
犬のしぐさの意味②: 犬がトイレをした後に足を蹴る理由
犬が排泄後に地面を掻くのは、尿や糞を隠そうとしているわけではありません。
犬の足の匂い腺にあるフェロモンを放出するためです。
これは、犬が自分の領域を示す主要な方法です。
犬は他の犬に、この地域が自分の領土であり、自分がリーダー犬であることを知らせたいのです。
そして、愛犬が他の犬の糞を嗅いでいると思っているかもしれませんが、実際には、別の犬が蹴った土から残ったフェロモンを嗅いでいます。
これは、犬が危険を感じると、他の犬に知らせるというユニークなコミュニケーションです。
犬のしぐさの意味③: 犬が床でお尻を引きずる理由
これはそれほどユーモラスなことではなく、また恥ずかしい行動でもありません。
その時はそう思えるかもしれませんが。 犬がお尻を床に擦りつけるのは何か刺激物が原因であることがほとんどです。例えば感染、炎症、または寄生虫が原因です。
これらの刺激は、肛門の問題に関係していることが多いです。
そして、人間には理解できないかもしれませんが、犬には臭いのきつい、魚臭い液体を含んだ肛門腺がお尻の両側にあります。
これらは、犬が他の犬とコミュニケーションをとるための内部器官です。
肛門腺は詰まったり、炎症を起こしたり、膿んだりすることがあります。
これが犬がお尻を引き摺る理由です。
それは痛みや不快感を和らげようしているのです。また、気分が良くなるように患部を舐めようとすることもあります。
犬のしぐさの意味④: 犬が腰振りをする理由
犬がお客さんの膝をつかんだりすることがあります。
非常に気まずいことですが、その背後にある意味は何でしょうか?
それは、思っているよりも単純です!
犬は一般的に、なにかで腰振りをしようとすることで自分の領域を確立しようとします。
たとえば、ぬいぐるみでさえも。 つまり、犬が腰振りをするということは、必ずしも性的な行動ではないということです。
彼らは、自分が家で統治するペットであることを示したいだけです。
時には、犬が腰振りするのは、興奮しすぎ、注意を引く、不安を和らげる、エネルギーを解放するために腰振りすることもあります。
一般的に腰振りというと雄犬を連想しますが、雌犬もやります。
もし、飼い主さんの愛犬が来客の足をポンポン叩くなら、それは自分の優位性を確立するための挨拶かもしれません。
もし、飼い主さんがこの行動を恥ずかしいと感じるなら、おもちゃで愛犬の気をそらすことができます。
犬のしぐさの意味⑤: 飼い主さんの服の上で寝る
犬が飼い主さんの服の上で寝たり、飼い主さんのベッドで寝たりしたら、それは犬が飼い主さんを愛しているということです。
服やベッドには飼い主さんの匂いがついていて、犬はいつも近くに感じたいと思っているのです。
犬のしぐさの意味⑥: 草むらで仰向けに転がる
犬が草むらで転がるのには、いろいろな理由があります。
かゆいから掻いているのかもしれませんし、自分の体臭を変えようとしているのかもしれません。
私たちには良い香りでも、犬にとっては不快な香りかもしれません。
たとえば、香りのよいシャンプーのにおいが毛につくと、犬は外に飛び出して、できるだけ臭いものの上で転がるかもしれません。
また、犬が草むらで転がるのは、自分の縄張りを示すため、あるいは自分のにおいをつけるためでもあります。
カーペットや新しいベッドなどに自分のにおいをつけて、自分の場所であることを示すのです。
面白いことに、草の上で転がるのは本能的な行動でもあります。
これは、犬の野生の祖先が獲物に忍び寄るために自分のにおいを消していたことに由来します。
例えばオオカミは、植物を食べる動物の糞や動物の死骸を転がして、自分のにおいを隠して狩りをすることが確認されています。
そのため、愛犬が地面を転がる前に、地面の匂いを嗅いでいることに気づくかもしれません。
また、単に気持ちいいからという理由で、草むらで転がることもあります。
犬のしぐさの意味⑦: 猫背になる
犬が猫背になるのは、恐怖心や特に傷つきやすいと感じているときに見られることがあります。
猫背になることで、自分を小さくしようとし、ほとんど見えなくなることを望んでいるのです。
また、虐待されたり、攻撃されたり、叱られたりしたときにも猫背になります。
犬のしぐさの意味⑧: 犬が飼い主さんをなめる理由
犬が飼い主さんをなめるのには、さまざまな理由があります。
愛情表現をしたいのかもしれません。
健康を気遣うために、毛づくろいをしたいのかもしれません。
または、単に飼い主さんの塩辛い肌の味を楽しんでいるかもしれません。
しかし、愛犬が舐めるのは、生存本能の一部である可能性もあります。
例えば、オオカミが食事を終えて子供のもとに戻るとき、狩りで得た肉を吐き出します。
幼くて自分で狩りができない子オオカミは、母親の口のまわりについた肉をなめるのです。
この舐める行動はDNAに受け継がれ、犬が本能的に時々行うようになったという説があります。
舐める行動は、笑う、撫でるなど、人のリアクションによって強化されることが多いようです。
犬はどんな注目にもやりがいを感じ、励まされることでしょう。
犬のしぐさの意味⑨: 尿のマーキング
足を上げながら、垂直な面に少量の排尿をすることでマーキングする犬もいます。
犬は、自分のテリトリーだと思う場所に尿で目印をつけます。
自分のテリトリーを示すことで、他の犬に自分の存在を知らせることができます。
また、尿はその犬の繁殖状態や順位を示すものでもあります。
オスとメス、どちらの犬もマーキングができます。
去勢手術をしていない犬は、している犬よりもマーキングしやすいと言われています。
犬のしぐさの意味⑩: 丸まって寝る
愛犬が前足を自分の下に入れ、尻尾に頭を乗せるように丸くなったら、体温を保存して体の根本的な部分を保護しようとしている可能性があるということです。
野生の動物でも、このような寝方は最も一般的で、体温の保存と重要な臓器の保護に役立っているのです。
この寝姿は、ファジーベーグルやドーナツと呼ばれています
犬のしぐさの意味⑪: 犬が掘る理由
犬が庭を掘るのには、いくつかの理由があります。
彼らは他の捕食者から保護するために、おもちゃや骨を埋めることがあります。
彼らはまた、夏の暑い日に自分自身を冷やすために掘ることがあります。
妊娠中の犬は、巣作りの本能として穴を掘ることがあります。
しかし、多くの場合、犬は退屈しのぎや単なる楽しみのために穴を掘るのです。
犬のしぐさの意味⑫:プレゼントをする
愛犬が靴やお気に入りのおもちゃなどのプレゼントを持ってきたら、それは飼い主さんを愛しているということです。
また、飼い主さんの注意を引きたいという意味もあります。
犬のしぐさの意味⑬: 家具をめちゃくちゃにする
飼い主さんが家にいる、いないにかかわらず、家の中のさまざまなものを噛むのは、退屈や不安の結果でしょう。
愛犬はおそらく、もっと遊んだり、運動したり、体を動かしてエネルギーを発散させる必要があります。
犬のしぐさの意味⑭: 犬が遠吠えをする理由
犬が遠吠えをするのは、コミュニケーションをとるため、注意を引くため、自分の存在を知らせるためです。
また、救急車や警察のサイレンに反応して遠吠えをすることもあります。
これらの音は犬の聴覚と同じ周波数レベルなのです。
だから、犬がサイレンに遠吠えするとき、彼らは単に仲間のヘルパーに応答しているのです。
犬のしぐさの意味⑮: 犬があくびをする理由
あくびをする犬は疲れていると思われがちですが、たいていはそうではありません。
犬にとって、あくびはコミュニケーションのひとつです。
犬は、新しい環境にいるときや、他の犬に囲まれているときなど、不安を感じているときにあくびをします。
子犬のうちは、慣れない犬に囲まれているときによく見られる行動です。
また、犬はあくびをして、自分が脅威ではないことを知らせます。
動物や人が犬に近づくと、その犬は視線をそらし、あくびをすることがあります。
これは、脅威や不安を感じているが、攻撃するつもりはないことを示す犬の方法です。
犬は、競合を避けるために、このタイプのボディランゲージを使用しています。
また、人間に叱られたときなど、ストレスがかかるような状況でもあくびをすることがあります。
また、散歩のためにリードを取り出したときにも、あくびをすることで、犬の熱意を抑えようとすることがあります。
【15の行動】愛犬の仕草の本当の意味を教えます まとめ
いかがでしたでしょうか。
愛犬の行動やしぐさの裏に隠された本当の意味。
納得いくものもあれば意表を突いた意味もあったかと思います。
知れば知るほどに愛おしさが助長されてゆく、それが愛犬と一緒に過ごす醍醐味ではないでしょうか。