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高齢犬(シニア)老犬のペット保険加入、どうする

高齢(シニア)犬とペット保険|加入を検討する時のポイント

近年ますます伸びていると言われている『ペット保険』市場。

犬の寿命も延びていく中で、高齢(シニア)犬のペット保険加入について検討している人も増えてきています。

高齢(シニア)犬のペット保険に加入させる時に必ず悩むことがあります。

それは、

『高齢(シニア)犬が今さらペット保険に加入してもメリットがあるのか』

ということです。

この記事では高齢(シニア)犬がペット保険に加入するに当たり、検討しておきたいポイントについてご紹介します。

 

ペット保険の主なサービス

 

まずはペット保険の主なサービス内容をおさらいします。

ペット保険の補償タイプは大きく3つあります。

 

【 ペット保険の補償タイプ 】

・ 50%補償型
・ 70%補償型
・ 100%補償型

 

補償割合が高いほど、毎月の保険料も高くなります。

保険料と補償割合のイメージはこんな感じです。

 

犬のペット保険保険料補償割合補償限度額

 

そして保険料の支払い額は、高齢(シニア)になるほど高くなるように設定されています。

 

ペット保険の保険料と年齢

 

年齢が上がると保険料も上がり、持病があると保険適用外になります。

そのため、保険に加入するなら早い方がよいでしょう。

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入のポイント①: 7歳以下であるか

まずは高齢(シニア)期の犬がペット保険に加入するに当たって、検討の目安となるのは7歳です。

こちらは犬・猫の年齢早見表です。

 

犬・猫の年齢早見表

 

一般的には小型犬・中型犬で高齢(シニア)と言われるのは9歳~10歳以上と言われることが多いです。

しかしペット保険市場では7歳以上の年齢を高齢(シニア)区分として保険料金の設定がされているケースがほとんどです。

そのため、ペット保険加入の一つの目安は【 7歳まで 】が検討の一つの目安になります。

7歳までであれば個体差はあるものの、ジュニア期の年代に比べて保険加入の条件や補償内容に大きく差が出ることは少ないと考えられます。

 

【 POINT 】

・ ペット保険加入の一つの目安は【 7歳以下 】

 

ペット保険市場での高齢(シニア)期は7歳が一つの目安ですが、実際には7歳の犬なんてとっても元気な子ばかりです。

高齢(シニア)期の犬のペット保険加入で本当に悩んでいる方は、9歳以上ではないでしょうか。

10歳という大台を見据えて加入を検討し始める人も多いのが実情です。

ここからは7歳を超えた高齢(シニア)犬のペット保険について、検討したいポイントをご紹介します。

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入のポイント②: 飼い主の性格

 

ペット保険の加入については、

『本当に元が取れるのだろうか』

という損得の観点で議論や説明がされることが多いです。

しかしながら、保険のメリットは損得だけではありません。

不測の事態が起きた時でも【 安心して対応ができる 】ということです。

愛犬が高齢(シニア)になって病気にかかったり、ケガをするリスクにおびえて毎日を過ごすことは、せっかくの愛犬との貴重な時間を楽しく過ごすことができませんよね。

ペット保険に加入せずとも十分な貯金があり、ペットの健康ケアを欠かさず、いざという時にも個人で冷静に対応ができる人はそもそもペット保険の加入は必要ありません。(人間の保険もそうです)

そのため飼い主さんご自身の性格によって、ペット保険に加入した方がよいケースがあります。

愛犬が高齢(シニア)になり、このような場合は、ペット保険の加入を真剣に検討してもよいかもしれません。

 

ペット保険に入るべき人の特徴

 

【 POINT 】

・ あなたが不安症である
・ 病気やケガが多い犬種である
・ 愛犬の健康管理に不安がある

 

このような方はペット保険に加入することでかなりの安心感を得ることができるでしょう。
備えあれば憂いなしです。
ペット保険に加入することで精神が安定すれば、愛犬と落ち着いた生活を送ることができます。
もちろん、ペット保険に加入すれば全てよしというわけではありません。
日頃のケアや愛情を持って愛犬に接すること、体やしぐさの変化などにも気を付けてあげることが何より大切なことです。

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入のポイント③: 年齢制限

高齢(シニア)犬のペット保険の加入を検討するに当たり、年齢制限は必ず考慮が必要になります。

高齢(シニア)になればなるほど、年齢制限の壁が高くなり、加入できる保険の選択肢が減ります。

ペット保険の加入には保険会社が行う審査があります。

犬の年齢や病歴などの情報を元に保険の加入を認めるため手続きであり、審査に落ちる可能性も高くなります。

以下はペット保険加入の年齢制限の例です。

 

【 ペット保険加入の年齢制限(一例) 】

・ 生後45日以上で満7歳以下

・ 満7歳11ヶ月まで

・ 生後120日以上で満9歳未満

・ 満12歳11ヶ月まで

・ 満13歳まで

・ 上限なし

 

驚くべきは上限なし(つまり年齢制限なし)の保険サービスがあるということです。

愛犬がすでに12歳以上でペット保険の加入をあきらめていた方には朗報といえるでしょう。

とはいえ、高齢(シニア)になり、病歴も増えるほどペット保険加入は困難になります。

ペット保険に入ると決めたなら、早めに加入するほどメリットは大きいです。

 

【 POINT 】
・ 高齢になるほど加入が難しくなるので早めの加入が吉

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入のポイント④: 告知義務

 

ペット保険の加入に当たり、審査用の書類にこれまでの愛犬の病気やケガ(病歴)について記載をする必要があります。

このことを指して一般的に【 告知義務 】と言われています。

基本的にもともとの持病(既往症や先天性異常など)の治療費用については、保険の補償対象外となります。

高齢(シニア)犬であれば、持病が発見されている割合が子犬やジュニア期の犬に比べて多いため、保険の恩恵を受けにくいといえるでしょう。

人間の保険も基本的な仕組みは同じです。

 

ペット保険の加入自体ができないケース

このような病気にかかっていると、ペット保険の加入自体ができない可能性があります。

 

【 ペット保険の加入が難しい病気の例 】

・ 悪性腫瘍(ガン)
・ 慢性腎不全
・ 糖尿病
・ 肝硬変
・ 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
・ 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
・ 甲状腺疾患
・ 免疫介在性血小板減少症
・ 免疫介在性溶結性貧血
・ 巨大結腸症
・ 巨大食道症(食道拡張症)
・ 膵外分泌不全

 

ペット保険の補償対象外となるケース

ペット保険の加入自体はできたとしても、持病がある場合は保険の補償対象外となるケースがあります。

このような病気にかかっている場合は、加入前に完治していたとしても、再発時には補償の対象外になる可能性があります。

 

【 ペット保険の補償適用外となる病気の例 】

・ 心疾患
・ 股関節形成不全
・ 膝蓋骨脱臼(パテラ)
・ 大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)
・ 犬糸状虫症(フィラリア症)
・ 緑内障
・ 白内障
・ 骨折
・ アレルギー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎
・ 慢性の外耳炎
・ 尿結石
・ 毛包虫症(ニキビダニ、アカラス)
・ てんかん
・ ドライアイ
・ 椎間板ヘルニア
・ 歯周病
・ 胆泥症

など・・・

 

このように、それなりに身近な病気でも補償対象外になる可能性があります。
そのため、高齢(シニア)犬のペット保険加入は早ければ早いほど保険の恩恵に預かれる可能性が高くなります。

 

【 POINT 】

・ 持病は補償対象外になる

 

告知義務を違反するとどうなるのでしょうか

ペット保険加入に際して、告知義務を守る必要があります。

しかし不正な申請(告知義務違反)をすると、バレてしまうことはあるのでしょうか。

告知義務違反が発覚した場合は、補償の対象外や契約解除になるなどのペナルティが課せられることがあります。

告知義務違反は実際にバレるのか、バレてしまった場合のペナルティなどについては別記事でまとめています。

ペット保険に加入するためには、告知義務をしっかりと守りましょう。

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入のポイント⑤: 補償対象外の費用

高齢(シニア)犬のペット保険加入の5つ目のポイントとしては、補償対象外の費用についてしっかりと把握しておくことです。

例えばこのような費用については、補償対象外となる場合がほとんどです。

 

ペット保険 保険金の対象外になる費用

 

持病(既往症や先天性異常)については、ペット保険加入時の告知義務によって保険サービスの補償対象外になることは既にお伝えした通りです。

高齢(シニア)犬のペット保険加入時に保険サービスの補償対象外になる項目として気を付けたいポイントがあります。

それが、予防や検査にかかる費用とサプリメントなどの健康食品や医薬部外品に該当する費用です。

高齢(シニア)犬になってくると、健康診断は年に最低2回は行っておきたいところです。

また体や骨の調子を整えるためにサプリメントを与えたりするケースも増えてくるでしょう。

このような検査やメンテナンスにかかる費用については、ペット保険サービスの対象外になることは注意が必要です。

基本的なことですが、こうした内容についても高齢(シニア)犬のペット保険加入を検討するに当たっては理解しておくべき内容になります。

 

【 POINT 】

・ 予防や検査などの費用は補償対象外

 

高齢(シニア)犬のペット保険加入: 手術だけを対象にしたサービス

 

手術と入院だけを対象にした保険サービスがあります

高齢(シニア)犬のペット保険の加入について、やっぱり入るべきか悩み続けてしまうこともあるでしょう。

高齢(シニア)の場合は子犬やジュニア期の保険料よりも相対して高額になります。

保険料は毎月(毎年)支払いをする必要があるため、病気のリスクに備えたいけれども費用はなるべく抑えたいと多くの人が考えています。

人間の場合もそうですが、保険に加入する大きな目的の一つは手術をしなければいけない病気に備えることです。

手術を伴う病気の場合は数日間の入院を伴うケースもあります。

保険適用ができる傷病に対する通院やお薬代は補償対象外ですが、現在は手術や入院だけを補償対象とするペット保険も存在します。

このような保険を提供している会社は多くはないですが、高齢(シニア)犬が手術が必要になった場合には、しっかりと手術を受けさせてあげられる環境を整えておくためにこのような保険を検討することも一つの手段です。

 

手術を伴う病気の一般的な費用

外科手術が必要な傷病は、それなりの費用が掛かってしまいます。

以下はアイペット損害保険株式会社の発表データを元に作成した犬や猫に多い外科手術のランキングと目安となる治療費です。

 

犬猫の外科手術ランキングと手術治療費用

 

手術費用は数十万円に上るケースが多く、こうした事態に備えるためには手術に特化した保険に加入することを検討してみてもよいでしょう。

 

高齢(シニア)犬とペット保険|加入を検討する時のポイント まとめ

いかがでしたでしょうか。

子犬の受入れ時にはペット保険に加入していなくても、高齢(シニア)になる手前の年齢位から改めて加入を検討する飼い主の方は多いと聞きます。

ですが高齢(シニア)犬では時すでに遅しと決めつけず、落ち着いてサービスを見てみるとご自身の希望にあったサービスが見つかる可能性は十分にあります。

以前に比べペット保険は市場自体が大きくなっています。

そのため保険会社の各社から、加入者のニーズに応えられる様々なサービスが生みだされています。

保険は基本的に使わないに越したことはありません。

ですがどんな病気にいつかかるかということも予想できないこともまた事実です。

突発的な病気やケガなど、不測の事態が起こった時に、愛犬を守ってあげる手段としてペット保険は大きな後ろ盾になります。

単なる費用対効果だけの話ではなく、保険を加入することで得られる安心感にも目を向けて高齢(シニア)犬のペット保険の加入を検討することをオススメします。

ということで今回の記事のまとめです。

 

・ 高齢(シニア)犬でも加入するならできるだけ早く入りましょう
・ 持病については保険サービスの補償対象外となります
・ 保険加入にはほとんどのサービスで年齢制限が設けられています
・ ペット保険の加入時には持病を申告する必要(告知義務)があります
・ あなた(飼い主)が心配症であれば、保険に加入するメリットは特に大きいです
・ 入院と手術に特化した保険サービスも存在します
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