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犬の恐怖症|怖がりパニックを起こす病気の症状と対策

犬の恐怖症。

これは、人間が犬嫌いだったり犬を怖いと思うことではありません。

犬が特定の音や場所、人などを怖がり、パニックを起こすこともある病気です。

この記事では犬の恐怖症の原因、向き合い方や対処法などについてお伝えします。

不安感強い犬に多くみられる症状です。

 

犬の恐怖症とは

 

人では高所や閉所などの恐怖症が知られていますが、犬にも特定のものに対する恐怖症があります。

犬にとっては恐怖心は身を守るために大切な感覚です。

しかし恐怖心が強すぎで頻繁にパニックになるようになると『恐怖症』として治療が必要になることも。

 

犬の恐怖症、その原因は

 

犬の恐怖症の原因は主に生まれ持った怖がりな性格と考えられています。

また、性格に関わらずトラウマ経験後に発症したり、他の人や犬、音などに慣れていないいわゆる『社会化不足』が原因になったりすることもあるようです。

他の病気が原因になることもあります。

元々の性格が怖がりだと恐怖症になりやすいといわれており、症状が出やすいです。

また、トラウマになるような強い恐怖体験がきっかけの場合は性格や年齢は関係ありません。

 

【 犬の恐怖症 何を怖がるのか 】

・ 音
・ 場所
・ 他の人
・ 医療行為 など

 

怖がる対象は様々で、金属音やホイッスルの音を怖がる犬もいます。
恐怖症は放置しておくと悪化の一途をたどる傾向にあり、怖がる対象も増えていきます。
症状を正しく理解し、できるだけ早い段階で対応をしましょう。

 

犬の恐怖症に見られる症状

 

初期症状

怖くてドキドキする自分を落ち着かせるように『カーミングシグナル』を見せます。

本当はこの段階で怖がるものを把握できるようになると理想的です。

 

【 初期症状 】

・ あくび
・ 目をそらす
・ 顔を背ける
・ 舌なめずりする
・ 必死に地面の匂いを嗅ぐ

 

飼い主さんが気づく段階

こうした症状が出た時点で飼い主さんも異変に気が付くことが多いようです。

まずは、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

どのようなシチュエーション(場所や音など)、対象物に対して怯えているかにも気が付けるとなお良しです。

 

【 飼い主さんが気づく段階の症状 】

・ 震える
・ 固まる
・ 逃げる
・ しっぽを巻く
・ 隠れる
・ 吠える

 

最終段階の症状

ここまでくると飼い主さんの手には負えません。

 

【 最終段階の症状 】

・ パニックを起こす

 

逃げ出そうとドアを壊す、吠え続ける、失禁するなど手に負えないパニック症状が見られます。
動物行動学に詳しい獣医師の助言が必要なレベルです。
迷わず病院に直行を。

 

犬の恐怖症の対処治療

 

軽度の恐怖症なら、怖いものにすこしずつ慣れさせていきます。

遊んだり食べたりといった楽しいことをしている間に怖がる音を流すななどしれ慣れさせることもかのうです。

一方で重度の恐怖症では抗うつ剤などの服薬治療も視野にはいってきます。

気持ちが落ち着き、症状も減ってきますが薬だけでは不十分です。

愛犬が怖いと感じた時に避難できる場所、安心してくつろげる場所を確保しましょう。

もちろん、飼い主さんとの関係見直しも重要です。

 

犬の恐怖症の予防方法

 

怖がりな性格の犬が周りの状況に敏感です。

心を休められないことが多いので、少しの刺激に過剰に反応してしまうことに繋がります。

愛犬が安心して過ごせるスペース(ハウスや隠れ家的なスペース)を用意してあげることで、心に余裕が生まれやすくなります。

そうしたスペースは飼い主さんでも不可侵領域として、愛犬だけのスペースと位置付けてあげましょう。

その他、安心のためにできることとしては、散歩や遊びで気分転換をすると気持ちもリフレッシュして愛犬の落ち着く効果が高まります。

また、ハウスだけではなく、クレートやマットななどくつろげる場所を用意してあげることも効果的です。

おやつやおもちゃを使って愛犬を誘導しましょう。

愛犬がくつろいでいる間は家族はあまり騒ぎ立てないように。

愛犬が安心して過ごせる状態を作ることが大切です。

言葉を掛けてから行動することも効果的です。

犬は次に起きることを予測できないと不安を感じてしまいがちです。

『足を拭こうね』などと声をかけてから行動をすることで愛犬の不安が和らぎます。

 

犬の恐怖症に関する質問

 

犬の恐怖症はどのように診断しますか

愛犬が見せる症状や状況などについて、飼い主さんから十分に聞き取りを行い、診断をします。

ただし別の病気が原因で不安が高まっている可能性もあるため、鑑別することも重要です。

例えば痛みを伴う関節炎、甲状腺機能低下症といった内分泌疾患、高齢性認知機能不全などが不安感を高める病気とされています。

それらの病気の治療ができれば不安感を解消することができます。

 

恐怖症は完治するのでしょうか

恐怖症も初期段階で、怖がる対象が分かりやすい場合は慣れさせて恐怖心を克服することはできます。

ただ飼い主さんが対応せずに放っておくと、最初に怖がっていたものと似たものにまで恐怖心が拡がり始まるので対処が困難になることがあります。

愛犬がパニックを起こして怖がっている対象も絞り込めない段階までくると、薬を服用してかいぜんしたとしても何かのきっかけで再発することも多いです。

 

成長すれば恐怖を克服できますか

恐怖心は基本的にはどんどん広がっていくものです。

例えばステンレスボウルの中で米を研ぐ音を怖がっていた犬が、米を計算し始めると怖がり、しまいには飼い主さんが米びつを触るだけで怖がるようになったケースもあるそうです。

次第に怖いものが増えていくと、いつも不安を感じてリラックスできない『全般性不安障害』にい陥ってしまうこともあります。

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