犬はよく『吐く』という行動をする動物です。
吐く行為の全てが危険な予兆ではありませんが、中にはすぐに動物病院へ直行する必要もあるケースがあります。
この記事では犬の『吐く』行為のタイミングやサイン、危険性などについて解説します。
犬はどんなタイミングで吐くのか
犬は人間と違って、吐くという行為が比較的簡単に行うことができます。
食事の間の早食いや飲み過ぎなどが原因で嘔吐する場合もあれば、何か危険な病気が原因という場合もあります。
どのようなタイミングで吐くことがあるのか、まずは知っておきましょう。
食事の時間帯
空腹や早食い、食べすぎ飲みすぎなど、犬は一気に食事をする動物なので、勢い余って吐くこともあります。
また、朝晩の空腹時に胃液を吐くことも。
あまりに立て続けに起こると胃潰瘍になる可能性もあり、注意が必要です。
消化器のトラブル
食道、胃、すい臓、胆嚢、大腸にまつわる機能障害や炎症が原因で吐くことがあります。
急激に症状が悪化すると日に数回吐くことも。
一日に何度も嘔吐を繰り返すのはさすがに普通ではありませんので、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
代謝の異常
腎不全、糖尿病などのホルモンの分泌異常により、吐くケースです。
身体の働きをコントロールするホルモンの分泌異常が原因です。
誤飲
本来食べてはいけない食べ物(チョコレートやキシリトールなど)、おもちゃなどの食べ物ではないものを誤飲することにより嘔吐が引き起こされます。
誤飲は中毒を伴うこともあり、誤飲を確認した場合はすぐに動物病院へ。
脳や神経の異常
シニア犬になると前庭障がいによる嘔吐が増えることがあります。
突如吐いて、頭を傾け、激しく眼球が揺れて立てなくなるなどの症状が特徴です。
脳腫瘍やてんかんの症状として吐くこともあります。
感染症
ウイルスや細菌、寄生虫などの感染症が原因で吐くことがあります。
感染症が合併すると嘔吐はより激しくなります。
吐く前のサインがある
犬は人間と違った形での『吐く』サインを見せることがあります。
このような症状が見られる場合は、嘔吐の前兆かもしれませんので、注意深く様子見をして下さい。
場合によっては動物病院へ駆けつける準備もしておきましょう。
吐き気の不快感でそわそわとあたりを動き回ったり、床を舐めるなどの行動が見られる場合は嘔吐の前兆出ある可能性があります。
やたらあくびをする、よだれが多く出るなどの症状も嘔吐のサインです。
強い吐き気を感じた時は、体が震えていたり急に動かなくなるなどの症状が見られます。
また、誤飲や腹膜炎、腸閉塞などでお腹が張っていることがあります。
腹痛を伴っていることが考えられますので、迷わずに病院へ連れていきましょう。
犬の危険な吐き方
危険な吐き方を見つける一番のポイントは『吐いた後に元気そうにしているか』です。
犬は瞬間的に嘔吐する動物なので、吐いた後でも意外と元気だったりします。
また食欲があるかということも一つの判断ポイントになるでしょう。
次のようなケースが見られた場合は、危険な吐き方である可能性が高いので、1つでも当てはまれば動物病院へ連れて行ってください。
【 犬の嘔吐で危険なサイン 】
① 食べてするに吐く
② 激しく吐いている
③ 1日2回以上吐いている
④ 1週間に1回以上は吐くことが続いている
⑤ 吐いて数時間経っても食欲が戻らない
⑥ 吐いた後にだるそうに寝ている
⑦ 下痢も伴っている
⑧ 吐しゃ物に血液が混じっている
犬が吐くとき、吐くサインや危険性を解説 まとめ
いかがでしたでしょうか。
犬にとって『吐く』行為は人間よりも身近ですが、それでも頻度や程度が異常だと感じた場合は、やはり異常な状態(病気や突発性の疾患)であることが多いです。
まぁ、大丈夫だろうという安易な憶測はせずに、愛犬の吐く回数やその後の状態などをしっかりと観察して、やはりおかしいと思ったならばすぐに病院へ連れていきましょう。
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