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犬の痛みのサイン、痛みを和らげる方法、予防方法

愛犬の『痛み』のサインに気が付いて対処する方法

愛犬の動きが最近おかしい。

いつもみたいに動かず、調子がなんだか悪そう。

それは『痛み』が原因でいつもと違う様子なのかもしれません。

この記事では、いぬのきもちの情報を元に、愛犬から発されている痛みのサインについて、その原因と対処法をお伝えします。

愛犬からのSOSに早く気が付いてあげましょう。

 

犬も人間同様に痛みを感じることがあります

 

応物の痛みには体の異変を自身に知らせる信号のような役割があります。

痛みを感じることで無意識にその部位をかばうような行動をとり、それ以上の悪化を防ぐことに繋がります。

犬も人間と同程度の痛みを感じる生き物なのだということをまずは理解することが大切です。

 

痛みは2種類ある

犬の痛みは『急性痛』と『慢性痛』の2種類があります。

急性痛は傷や炎症といった見て分かりやすい症状が出るほか、遺体部分を頻繁に舐めたり、触ろうとすると吠えた怒ったりする反応があるため、気が付きやすいと言えます。

一方で慢性痛は関節、脊椎、神経といった体の見えない部分で生じる疾患が原因です。

気づかないうちに発症し、受診することがないまま慢性化が進みます。

 

■ 急性痛の原因

・ ケガなどの外傷
・ 熱傷(やけど)
・ 胃腸炎などの内科疾患
・ 手術後 など

■ 慢性痛の原因

・ 変形性関節症
・ 変形性脊椎症
・ 膝蓋骨脱臼
・ 股関節形成不全 など

多くの犬が持つ『慢性痛』の悩み

 

犬全体の20~25パーセントが継続的な痛みを伴う関節炎患っているという報告もあります。

12歳以上のシニア犬の45パーセントに変形性関節症、または変形性脊椎症が見られたという調査結果もあります。

関節炎を起こす主な原因は、加齢、肥満、過度な負担などがあります。

 

大型犬は関節症になりやすい

 

どんな年代や犬種にも関節症になるリスクはありますが、比較的大型犬は関節症になりやすいと言われています。

関節症になりやすい犬種としては、ポメラニアン、シェルティ、コーギー、柴、トイ・プードル、ラブラドール・レトリーバーなどが挙げられます。

 

慢性痛を取り除いてあげることは健康寿命を延ばすことにつながります

痛みは放っておいてもよくなりません。

痛みは人間と同様、愛犬にとってストレスが大きいものです。

慢性痛に早く気が付き、適切な対処を施すことで愛犬の健康寿命を延ばすことができます。

まずは、愛犬の日ごろの行動から『痛みのサイン』が隠れていないか、気が付くところから始めましょう。

 

慢性痛かもしれない、10の痛みのサイン

 

わずかな症状でも、愛犬の痛みのサインである可能性があります。

日ごろから愛犬の行動を注意深く確認しておきましょう。

愛犬のこうした変化が見られる場合は、慢性痛のサインかもしれません。

気が付いたらすぐに受診するようにしましょう。

 

■ 慢性痛かもしれない、愛犬の痛みのサイン10のチェック項目

① 散歩に行きたがらない、行っても走らずにゆっくり歩くようになった
② 階段や段差の上り下りを嫌がるようになった
③ 家の中やそとであまり動かなくなった
④ 高いところの上り下りをしなくなった
⑤ 立ち上がるのがつらそうに見える
⑥ 元気がなくなったように見える
⑦ 飼い主さんやおもちゃ、他の犬と遊ばなくなった
⑧ しっぽを下げていることが多くなった
⑨ 跛行(はこう:足をひきずったり、ケンケン歩きする)がある
⑩ 寝ている時間が長く、もしくは短くなった

 

このような症状が見られる場合は、慢性痛を患っている可能性があります。

症状が出ているところを動画に収められると、受診の際になお良いでしょう。

当てはまる症状があれば、一度動物病院を受診することをオススメします。

 

立ち方や座り方の違和感から慢性痛を見抜く

 

愛犬の立ち方や座り方に違和感を感じれば、慢性痛の可能性があります。

愛犬のクセということで片付けずに、注意深く様子を見て下さい。

立ち方の違和感として、足の向きが非対称で立っている(片足が痛い)、前足の足幅を縮めて立つ(前足の痛みをかばっている)、後ろ足の足幅を縮めて立つ(後ろ足の痛みをかばっている)、こうしたケースがあります。

座り方の違和感としては、足を横に流すような座り方(ひざの関節が痛い)、おしりをペタンと床につけた座り方(股関節に異常がある)、などが挙げられます。

大切なのは、飼い主さんが愛犬をいつも目を配って毎日観察することです。

毎日の様子をしっかりチェックしていれば、ちょっとした違和感に気が付きやすくなります。

 

動物病院での対処方法

 

動物病院では触診やエックス線検査、血液検査などで、骨や関節の状態を見ながら診断するのが一般的です。

関節炎と診断された場合は鎮痛剤などを使っていたみと炎症を緩和しながら、リハビリやマッサージなど、こわばった関節を動かすサポートを長期的に行います。

 

『痛み』を予防するために

 

痛みを予防するためには、日ごろからできる予防策を講じることが一番です。

関節炎の症状は進行性の病気で、いったん発症すると官界が難しい病気でもあります。

なるべく発症を防ぐために、このような対策が有効です。

 

適度な運動

毎日の散歩は関節炎の予防だけでなく、全身の健康管理に有効です。

必要場運動量は犬種により異なりますが、30分~1時間程度の散歩を心掛けましょう。

 

床の滑り止め対策

フローリングなどの滑りやすい床材は犬の関節、背骨などに負担が掛かります。

カーペットやコルク材を敷くなど、滑り止め対策をしておきましょう。

 

ジャンプや段差の制限

一般的に犬は自分の鼻より高いところはジャンプして登ろうとします。

段差をなくしたり、スロープを設置するなど激しい上下移動を控える工夫をしましょう。

 

適切な体重コントロール

体重増加は関節に大きな負担をかけ、関節炎を引き起こします。

愛犬が肥満傾向にある場合は、ごはんやおやつの種類、与え方を見直してみましょう。

 

サプリメントの服用

長期的に服用することで痛みや炎症の緩和を助ける、関節や軟骨の働きをサポートするなど、目的に応じたサプリメントを獣医師に相談しましょう。

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