愛犬に最大の危機が起きた時、飼い主さんとして冷静に立ち振る舞うことが大切です。
この記事では、『こんな症状が現れたら即動物病院へ急行』すべき、救急症状についてご紹介します。
予め症状を知っておくだけでその後の行動が全く変わるはずです。
愛犬に救急症状が見られたら
愛犬に救急症状が見られたら、まずは動物病院に電話をして落ち着いて状態を説明しましょう。
診療時間外なら救急対応の動物病院へ連絡して下さい。
応急処置の必要性や受診する時にもっていくもの、愛犬を運ぶ時の注意点などについて指示を仰ぎましょう。
医師から指示された方法で愛犬を連れていきます。
吐しゃ物など、持参を指示されたものもなるべく携行するようにしましょう。
犬の救急症状: 倒れたりうずくまったりする
倒れ込んで、触ったり声を掛けても反応しない
心臓弁膜症などの心臓疾患が悪化して失神している、脳炎などの脳疾患、肝臓や腎臓などの各臓器の疾患が悪化している可能性があります。
夏の場合は熱中症になっている可能性もあります。
けいれんが続く
てんかんや肝性脳症などの脳疾患、中毒症状の可能性があります。
5分以上状態が続いていると、脳にダメージが蓄積される可能性があるため危険な状況です。
背中を丸めてうずくまり、呼んでも撫でても動かない
膵臓や腎臓などの臓器の炎症でお腹が痛くなり、うずくまっている可能性があります。
誤飲して異物が詰まってしまい、苦しんでいる可能性があります。
普段の寝ている状態とは異なる変化を感じたら、それは恐らく危険な症状です。
迷わずに動物病院へ急行して下さい。
犬の救急症状: 嘔吐
繰り返し吐き続ける
何度も吐いてぐったりしている場合は救急症状です。
消化器系が悪化している、誤飲による腸閉塞や中毒症状を起こしている可能性があります。
吐きすぎて脱水症状になる可能性もあり、危険です。
異物を吐く
誤飲の可能性が高いです。
吐しゃ物に尖ったもの、消化しきれないようなもの、ひも状のものや中毒を起こす可能性があるものが含まれていたら至急動物病院へ連絡して下さい。
胃腸を傷つける、腸が詰まる、中毒を起こすなどで死に至る可能性があります。
口を開けて吐きたそうにえずく
胃が拡張し、ねじれを起こす胃拡張胃捻転症候群になると、吐こうとするもののよだればかり出てきて何も吐けない症状が見られます。
大型犬に多いをされていますが、小型犬でも油断はできません。
犬の救急症状: おしっこ
トイレに行ってもポタポタとしかおしっこが出ない
結石症が起きていて非常に危険な状態である可能性があります。
また、尿道や膀胱にできた腫瘍などが原因でおしっこが出にくくなっているかもしれません。
きちんとおしっこが出ないと急性の腎障害となり命に危険が及ぶ可能性があります。
排泄の姿勢を取って「キャン!」と泣き、おしっこをしない
おしっこが出ずに悲鳴のような鳴き声を出す場合は、結石症で尿道がふさがっていたり、オスの場合は前立腺肥大などの病気を発症して痛みを感じているケースが考えられます。
おしっこがでないのは救急症状である可能性が高いので、迷わず動物病院へ連れていきましょう。
ちなみに、大量の水を飲んで何度もおしっこをするときは、後々救急の症状につながることがあります。
糖尿病や腎臓病、メスの場合は子宮蓄膿症という危険な病気になっている可能性があります。
様子がおかしいと感じたら、早めに受診するようにしましょう。
放っておくとダメージも大きくなります。
犬の救急症状: うんち
繰り返し下痢をしてぐったりしている
下痢を何度も繰り返した後にぐったりと元気がない様子をしているなら、脱水症状になっている可能性があります。
子犬やシニア犬が感染症にかかると激しい下痢から急激に悪化して死に至るケースもあるため、危険です。
トマトジュースのような下痢をする
トマトジュースのような真っ赤な下痢を大量にした場合は救急のサインです。
特に子犬だと命に関わるような重大な感染症にかかっている可能性があります。
大量の血が混じったうんちをする
うんちの表面に少し血が付着する程度であれば緊急度は高くないですが、大量の鮮血を伴ううんち、真っ黒くべったりとしたうんちをした場合は救急症状の可能性があります。
鮮血なら大腸、黒っぽければ胃や小腸で大量に出血しているサインです。
記事後編に続きます。
■ 【 危険 】犬の救急症状|即動物病院へ(後編)
愛犬の命に関わる救急症状が見られたら、私たちは一体どうすべきでしょうか。 この記事では、前回に続き、犬の救急症状に関する記事の後編になります。 愛犬に救急症状が見られたら 愛犬に救急[…]