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【犬の甲状腺機能低下症】の症状や原因、治療法や好発犬種などについてお話します

犬の甲状腺機能低下症(Canine Hypothyroidism)は、犬の甲状腺ホルモンの不足によって引き起こされる代謝異常の状態です。

犬の体には甲状腺ホルモンが必要であり、その不足はさまざまな症状を引き起こします。

好発犬種も多く、飼い主さんも知っておいた方がよい病気の一つですので本記事でご紹介します。

 

犬の甲状腺機能低下症の症状

 

甲状腺機能低下症の症状は、犬によって異なりますが、一般的な症状には次のものが含まれます:

 

■ 犬の甲状腺機能低下症の症状

・ 体重増加や肥満

・ 毛の抜けが増加し、毛質が粗くなる

・ 皮膚の乾燥やかゆみ、皮膚病変(湿疹、脱毛、皮膚の暗色化)

・ 運動能力の低下、活動量の減少

・ 疲れやすさ、無気力

・ 体温の低下

・ 心拍数の低下、心臓の拡大

・ 便秘

・ 不整脈

・ 不妊

 

飼い主さんが気づくことができそうな症状と気づけそうにない症状が混在しています。

日ごろから愛犬の変化をよく観察することと、定期的な健康診断が大切です。

 

犬の甲状腺機能低下症の原因について

 

甲状腺機能低下症の主な原因は次の通りです。

 

自己免疫疾患

体が甲状腺を攻撃し、甲状腺ホルモンの生成を妨げる自己免疫疾患が最も一般的な原因です。

 

甲状腺炎

甲状腺の炎症が甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。

 

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍がホルモンの生成を妨げ、甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。

 

甲状腺機能低下症が重症化するとどうなるのか

 

甲状腺機能低下症が重症化するとこのような症状を引き起こすことがあります。

早期に発見して治療するに越したことはありません。

 

代謝異常

甲状腺ホルモンの不足により、犬の代謝が低下します。

これにより、体温の低下、体重増加、運動能力の低下などの症状が現れます。

 

皮膚・被毛の問題

甲状腺ホルモンの不足により、皮膚が乾燥し、かゆみや湿疹、脱毛などの皮膚トラブルが起こることがあります。

被毛の質も低下し、毛が抜けやすくなることがあります。

 

心血管系の問題

甲状腺ホルモンの不足により、心臓の機能が低下し、心拍数が減少することがあります。

重症の場合、心不全や不整脈などの心血管系の問題が発生する可能性があります。

 

消化器系の問題

甲状腺ホルモンの不足により、消化器系の機能が低下し、便秘や食欲不振などの消化器系の問題が起こることがあります。

 

神経系の問題

甲状腺ホルモンの不足により、神経系の機能が低下し、無気力や行動の変化、神経過敏などの神経系の問題が発生する可能性があります。

 

不妊

甲状腺機能低下症は、不妊の原因となることがあります。

甲状腺ホルモンの不足により、生殖ホルモンのバランスが乱れ、不妊症が引き起こされることがあります。

 

免疫系の問題

甲状腺ホルモンの不足により、免疫系の機能が低下し、感染症への抵抗力が低下することがあります。

これにより、犬が感染症にかかりやすくなる可能性があります。

 

甲状腺機能低下症の治療方法について

 

甲状腺機能低下症の治療法には以下のようなものがあります。

 

甲状腺ホルモン補充療法

合成甲状腺ホルモン(レボチロキシン)の投与が一般的です。

獣医師の指示に従って定期的に投与する必要があります。

 

栄養療法

適切な栄養を摂取することが重要です。

獣医師が推奨する食事療法に従ってください。

 

定期的な検査

甲状腺ホルモンレベルや他の血液検査を定期的に行い、治療の効果を確認します。

 

このように甲状腺機能低下症の治療にあたっては、日常的な治療方法の他、医師による投薬等の対応が必要になることがあります。

 

甲状腺機能低下症の予防法

 

このように様々な症状を引き起こす可能性がある甲状腺機能低下症ですが、病気を予防するためには以下のことが重要です。

 

バランスの取れた食事

犬にはバランスの取れた栄養が重要です。

獣医師の指示に従って適切な食事を与えてください。

 

適切な運動

適度な運動を行うことで健康を維持し、甲状腺機能低下症のリスクを減らすことができます。

 

定期的な健康診断

定期的な健康診断を受け、早期に症状を発見して治療を開始することが重要です。

 

どの病気に関しても言えることですが、適切な食事と運動(及び急速)、定期的な健康診断は愛犬の健康を維持するうえで最も大切なことだと言えます。

 

甲状腺機能低下症の好発犬種

 

甲状腺機能低下症はあらゆる犬種で見られますが、特に次の犬種で発症率が高いと言われています。

 

■ 甲状腺機能低下症発症のリスクが高い犬種

ゴールデン・レトリバー

ドーベルマン

ビーグル

ダックスフンド

ボクサー

 

【犬の甲状腺機能低下症】の症状や原因、治療法や好発犬種などについてお話します まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

このように様々な症状を呈する病気ですが、やはり日ごろの適切な生活が病気から身を守る一番の対策と言えます。

どの病気にも言えることですが、愛犬が適切な食事や運動、睡眠時間の確保や過度なストレスにさらされない環境を飼い主さんと一緒に作っていくことが病気から身を守るためには一番大切な行為と言えるでしょう。

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