犬も人間と同様シニア期に入るにつれ老化していきます。
老化のサインに気が付いた時、飼い主である私たちはどうすればよいでしょうか。
この記事では、シニア期に差し掛かった愛犬に対するお世話の方法のコツについてお伝えします。
シニア期からが愛犬とのパートナーシップの本番です。
円熟した犬生を満喫するために、私たち飼い主のできることについて勉強していきましょう。
シニア期のお世話の見直し①: ごはんやおやつ
食事・おやつは毎日の日課。
特に生活に影響を及ぼす要素の強い習慣となります。
フードボウルの高さUP+滑り止めマットを利用する
床にボウルを置いて食べるのは食事の時の姿勢としてはあまりよくありません。
シニア期になると特に首に負担が掛かるため、フードボウルを台付きの高いものにしましょう。
フードボウル台はボウルの底が前足のひじの位置よりも少し低くなる位のものがベストです。
また足元が滑ると食べるための姿勢のキープが難しくなるため、前足には滑り止めマットを併用して体の負担を少しでも減らしてあげましょう。
「噛む」おやつをとりいれる
柔らかいものばかり食べていると、あごや口がどんどんと衰えて、食べたいのに口が動かず食べれないという状態になることがあります。
感想ジャーキー、野菜スティックなど、よく噛んで食べるおやつを与えて、あごのトレーニングを取り入れるようにしましょう。
飲み込む力がかなり弱い愛犬の場合は、おやつは噛ませるだけにして飲み込ませないようにするのも一つの方法です。
積極的に水分を取らせる
シニア期になると水をうまく飲めなくなる、喉が渇いて運動をしなくなるなどの変化で飲水量が減る傾向があります。
水分不足は万病のもとにもなりかねず、てきどな 水分補給はシニア犬になるほど必要です。
そのためには水分を取りやすい環境をサポートすることが大切になります。
例えばごはんにスープを掛ける、ドライフードを水分でふやかして摂取させる、飲水に少しだけ犬用のミルクなどを加えて飲みたくなるような工夫をしてみましょう。
「舐める」力を向上させる
老化に伴い舌の筋肉も衰えて、食べること、飲み込むことに支障が出る傾向があります。
それを少しでも防ぐには、舌の「舐める」力をトレーニングすることが大切です。
例えばペースト状のおやつなどを舐めさせて、舌の筋力をキープしましょう。
知育おもちゃの奥の方におやつを詰めて舐めさせたり、深さのある容器を舐めさせたりしても、舌のトレーニングになり有効です。
シニア用のフードに切り替える
シニア用のフードを脂質やカロリーが通常のフードよりも抑えられているものが多いです。
それはシニア期の愛犬の代謝の低下や消化機能の低下に合わせて作られているからです。
年齢と共に下痢や便秘が増えたり、食事の量は変わらないのに太ってきたりしたら、獣医師に相談してシニアフードに切り替えるのもオススメです。
体調などに変化がなく、飲み込む力にも衰えがみられえないのであれば無理にシニア用フードに切り替える必要はありません。
食事の回数を増やしてみる
規定量を守って1日2回与えているが食べきるのに時間が掛かったり、全部を食べきれないような場合は食事の回数を増やすことも検討してみましょう。
その時に大切なのは、今まで与えていた総量は同じにする(つまり1回あたりの食事量は減る)ということです。
1回の食事当たりのフード量が減ることで完食できる可能性が高くなり、消化器への負担軽減効果も期待できます。
後半へ続きます。