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【犬の股関節形成不全】原因や治療法、好発犬種などについてお話します

犬の股関節形成不全(Canine Hip Dysplasia: CHD)は、犬の骨盤と大腿骨の接合部が正常に形成されない状態を指します。

これにより犬の動きに支障をきたし、様々な症状を引き起こすことがあります。

この記事では、犬の股関節形成不全に関する原因、症状、治療方法、予防方法や好発犬種などについてお話します。

 

股関節形成不全にみられる症状

 

股関節形成不全の症状は犬によって異なりますが、一般的な症状には次のものが含まれます

 

■ 犬の股関節形成不全にみられる症状

・ 歩行時の後肢の不安定感

・ 股関節周囲の痛み

・ 歩行時の跛行

・ 後ろ脚を持ち上げることが多い

・ 疲れやすい

・ 短い歩幅や不規則な歩行

 

飼い主さんから見ても比較的分かりやすい症状ではないでしょうか。

それでは、これらが引き起こされる原因はなんなのでしょうか。

 

股関節形成不全が引き起こされる原因

 

股関節形成不全の原因は遺伝子と環境の両方が関与していますが、主な原因は次の通りです。

 

遺伝子

遺伝的な要因が最も重要であり、親犬が股関節形成不全の遺伝子を持っている場合、その子犬もリスクが高くなります。

 

栄養

適切な栄養を受け取らないことが股関節形成不全のリスクを高める可能性があります。

 

成長速度

成長が速すぎる場合、股関節の正常な発達を妨げることがあります。

 

このように先天的な原因から後天的な原因まで、原因は様々となります。

愛犬が股関節形成不全かもと思った時はどのような選択肢があるのでしょうか。

 

股関節形成不全の治療法

 

股関節形成不全の治療法には以下のようなものがあります。

 

薬物療法

痛みや炎症を軽減するために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。

 

体重管理

適切な体重維持は症状の軽減に役立ちます。

 

運動療法

物理療法や運動療法は筋肉の強化や関節の柔軟性を向上させるのに役立ちます。

 

手術

深刻な場合や他の治療法が効果的でない場合には手術が必要となることがあります。

手術の種類には股関節形成不全の程度に応じて様々なものがあります。

 

体重管理や運動療法は飼い主さんと愛犬で一緒に取り組むことができます。

かかりつけの獣医師のアドバイスを参考に、愛犬と一緒に治療に取り組んでいくことが重要です。

また、病気に罹らないに越したことはないため、飼い主さんは股関節形成不全を予防するためにどのような点に気を付ければよいでしょうか。

 

股関節形成不全を予防するには

 

私たち飼い主が愛犬を股関節形成不全から予防するためには、以下のことに気を付けるとよいと言われています。

いずれも愛犬と一緒に取り組むことができ、日々の積み重ねの行動になりますので習慣化することが大切です。

 

適切な栄養

成長期の犬には股関節の健康をサポートする栄養を含むバランスの取れた食事が必要です。

 

適切な運動

過度の運動は避け、犬の成長に適した運動を行うようにしてください。

 

適切な体重維持

犬の過剰な体重は股関節形成不全のリスクを高めます。

適切な体重維持が重要です。

 

適切な飼育環境

犬が適切な環境で成長できるように注意してください。

 

股関節形成不全の好発犬種について

 

股関節形成不全はあらゆる犬種で見られますが、特に次の犬種で発症率が高いです。

 

ラブラドール・レトリバー

ゴールデン・レトリバー

ドイツ・シェパード

ビーグル

スタッフォードシャー・ブル・テリア

 

上記以外のどの犬種でも発症する可能性はあるため、日ごろの適切な生活環境が愛犬を病気から守る手段だと言えるでしょう。

 

【犬の股関節形成不全】原因や治療法、好発犬種などについてお話します まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

愛犬を病気から守るためには、日ごろの生活環境を適切に整えてあげることが大切です。

また、歩き方など最近愛犬の様子がおかしいと気が付いた場合はすぐにかかりつけの動物病院で診察してもらい、早期に病気を発見することがその後の適切な治療にもつながります。

健康な食生活と運動を心掛け、愛犬を股関節形成不全から守ってあげましょう。

 

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